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万葉集 巻8−1418〜1499

万葉集 巻8−1418
志貴 皇子(しきの みこ)
・説明:?−716年 飛鳥時代末期から奈良時代初期にかけての皇族、歌人
    天智天皇の第七皇子  芝基皇子、施基皇子(施基親王)、志紀皇子
・万葉植物:わらび:和良比
 石激(走)る 垂水の上の   の    萌え出づる春に  なりにけるかも
 いはばしる たるみのうへの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも
 歌意:岩ばしる垂水の上のわらびが萌え出る春になったのだなあ
    垂水:したたり落ちる滝
昭和万葉の森 2013.4.1


翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6


わらび(和良比)/和名:ワラビ()


郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻8−1424
山部 赤人(やまべの あかひと)
・説明:?−?年 奈良時代の歌人 三十六歌仙の一人
・万葉植物:すみれ:須美礼 
 春の野に  すみれ摘みにと 来し我れぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける
 はるののに すみれつみにと こしわれぞ のをなつかしみ ひとよねにける
 歌意:春の野にすみれを摘みに来た私は、野に魅せられ一夜寝てしまった。
  昭和万葉の森 2013.4.1


 涌谷万葉の里 2012.5.9


 陸奥真野万葉植物園 2014.4.22


 翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6



 
万葉集 巻8−1425
山部 赤人(やまべの あかひと)
・説明::?−?年 奈良時代の歌人 三十六歌仙の一人
・万葉植物: 
 あしひきの 山花     日並べて  かく咲きたらば いた恋ひめやも 
 あしひきの やまさくらばな にちなべて かくさきたらば いたくこひめやも
 歌意:山桜が幾日も咲き続けるなら、こんなに恋する事などないだろう
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6




万葉集 巻8−1444
高田 女王(たかだの おおきみ)
・説明:生没年不詳 高安王の娘 奈良時代の女性歌人
・万葉植物:やまぶき:山吹、山振、夜麻夫枝 
      
すみれ:須美礼
 山振の   咲きたる野辺の つぼすみれ この春の雨に   盛りなりけり
 やまぶきの さきたるのへの つほすみれ このはるのあめに さかりなりけり
 歌意:山吹の咲いている野のすみれが、春の雨の中たくさん咲いている。
    ヤマブキの黄色とツボスミレの紫の花の取り合わせを詠んだ歌
昭和万葉の森 2013.4.1




万葉集 巻8−1448
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと) 
・万葉植物:なでしこ:瞿麦、瞿、石竹、奈泥之故
 我が宿に  蒔きしなでしこ いつしかも 花に咲きなむ  なそへつつ見む
 わがやどに まきしなでしこ いつしかも はなにさきなむ なそへつつみむ 
 歌意:私の家の蒔いたナデシコは、いつになったら咲くでしょうか。咲いたらあなただと思って見ようと思っています
 昭和万葉の森 2013.4.1



 

万葉集 巻8−1458
厚見 王(あつみの おおきみ)
・説明:生没年不詳 奈良時代の官人・歌人。天武天皇の孫で、舎人親王の子
・万葉植物:さくら:、佐久良、作楽 ヤマザクラ
 屋戸にある の花は    今もかも  松風疾み    地に散るらむ
 やどにある さくらのはなは いまもかも まつかぜはやみ つちにちるらむ
 歌意:あなたの家の桜の花は強い松風に散っただろうか
昭和万葉の森 2010.4.30


 

 
万葉集 巻8−1461
紀 女郎(きの いらつめ)
・説明:?−?年 奈良中期の万葉歌人。名は小鹿 紀朝臣鹿人の娘
・万葉植物:ねぶ:合歓、合歓木、ネムノキ
 昼は咲き  夜は恋ひ寝る  合歓の花  君のみ見めや  戯奴さへに見よ
 ひるはさき よるはこひぬる ねぶのはな きみのみみめや わけさへにみよ
 歌意:昼は花が開き、夜は葉が閉じあって恋い慕って寝るという合歓の木の花、君だけ見て良いのだろうか、あなたと一緒に見たい。
  合歓(ねむ)には、男女の性行為を意味する

昭和万葉の森 2013.4.1


万葉クリエートパーク中央広場 2013.4.1


 
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6




万葉集 巻8−1490
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
 
・万葉植物:しょうぶ(あやめぐさ):菖蒲草、蒲草、菖蒲、安夜売具佐
 ほととぎす 待てど来啼かず 菖蒲草   玉に貫く日を  いまだ遠みか
 ほととぎす まてどきなかず あやめぐさ たまにぬくひを いまだとほみか
 歌意:ほととぎすが来るのを待っているのだけれども一向に来て鳴きません。
    あやめぐさを玉にさし通す日がまだ遠いからでしょう
    玉に貫く日:端午の節句
    万葉集には菖蒲草とホトトギスを一緒に詠んだ組み合わせが七種ある。
 昭和万葉の森 2010.4.30