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万葉植物
からあい(韓藍)/和名:ケイトウ(鶏のとさかに似た赤い花をつけます)
・説明:
 万葉集に詠まれた「からあい」は4首




万葉集 巻3−384
山部 赤人(やまべの あかひと)
・説明:?−?年 奈良時代の歌人 三十六歌仙の一人
我屋戸に  韓藍植えをほし   枯れぬれど 懲りずてまたも 蒔かむとぞ思ふ
わがやどに 韓藍うえ蒔きおほし かれぬれど こりずてまたも まかむとぞおもふ
 歌意:我が家の庭に韓藍の種を蒔き育てましたが枯れてしまったので懲りずにまた蒔こうと思います。
郡山万葉植物園 2014.5.12



 

万葉集 巻7−1362
詠み人知らず
 秋さらば  移しもせむと  我が蒔きし 韓藍の花を    誰れか摘みけむ
 あきさらば うつしもせむと わがまきし からあいのはなを たれかつみけむ
 歌意:秋になったら染料にでもしようと、私が蒔いていた韓藍の花を、誰が摘んでしまったのだろう。

 

万葉集 巻10−2278
詠み人知らず
・万葉植物:からあゐ:韓藍(からあい):けいとう
 恋ふる日の 日長くしあれば  我が園の   韓藍の花の    色に出でにけり
 こふるひの けながくしあれば わががそのの からあゐのはなの いろにいでにけり
 歌意:恋する日々が長く続いたものだから、私の庭の韓藍(からあゐ)の花のように、顔色にでてしまいました
 翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6




万葉集 巻11−2784
詠み人知らず
 隠りには  恋ひて死ぬとも み園生の  韓藍の花の    色に出でめやも
 こもりには こひてしぬとも みそのふの からあゐのはなの いろにいでめやも
 歌意:思いを心に秘めたままで、恋して死ぬようなことがあっても、御苑の鶏頭の花のように恋の思いを表に出すことなどありましょうか