| 宮城県の句碑・歌碑・詩碑 |
| 塩竃市 |
塩竃百人一首 61〜70
|
| ・場所:宮城県塩釜市本町 塩竃曲水 Yahoo地図 |
・現代語訳:東北福祉大学教授 花井滋春
|
| No61 本院 侍従(ほんいんの じじゅう) |
・説明:生没年未詳 平安時代の歌人。
平貞文(たいらのさだふみ)が、本院侍従のあまりの美しさに心を惹かれた女 |
| 続古今和歌集 |
ほかざまに なびくをみつつ しほがまの けぶりやいとど もえまさるらん
|
歌意:思わぬ方向になびく煙を見ながら、塩竈の塩焼く煙が益々勢いを強くするように、他の人に靡いていく恋人を目にして、更に「思ひ」の「火」でご自身を焦がしていらっしゃるのではないでしょうか。
|

|
|
| No62 紫 式部(むらさきしきぶ) |
・説明:生没年不詳 平安時代中期の女性作家、歌人。「源氏物語」の作者と考えられている。
中古三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人 |
| 新古今和歌集 |
| みし人の 煙になりし 夕より なぞむつまじき しほがまの浦 |
・歌意:死んでしまった人が煙になってしまった夕暮れ時、塩釜の浦の煙がどうして慕わしく感じないことでありましょうか
|

|
|
No63 大納言 師氏卿(だいなごんもろうじ)
/藤原 師氏(ふじわらのもろうじ)
|
・説明:913−970年 、平安時代中期の公卿。関白 藤原忠平の四男
|
| 夫木和歌抄 |
みちのくの まがきわたりは おしなべて わかめかりにと あまも行きかふ
|
歌意:籬島周辺では、あまが皆若布(わかめ)を求めて盛んに行きかっております。
|

|
|
No64 源 順(みなもとの したがふ/したごう)
|
・説明:911〜983年 平安中期の歌人・学者 三十六歌仙の一人
和泉守・能登守 漢詩文・和歌にすぐれ、梨壺(なしつぼ)の五人の一人として後撰集の撰進、万葉集の訓読にあたった。
|
| 中務集 |
いづみには あらぬまがきのしまちかみ なみのこえつつ もるとこそきけ
|
歌意:和泉の守(順)と同じ音を持つ泉ではないですが、籬の島が近いので波が島を越して水が漏れるように、梅の実も泉から漏れ出したのだときいております。
(順家の梅の実を隣家の使用人が盗んだ為、それを詫びた主人に対する返歌)
|

|
|
No65 忠峰(ただみね)/壬生 忠岑(峰)(みぶの ただみね)
|
・説明:平安時代前期の歌人 三十六歌仙の一人
身分の低い下級武官であったが、歌人としては一流と賞された。 |
玉葉和歌集
|
しほがまの いそのいさごを つつみもて みよの数とぞ 思ふべらなる
|
歌意:塩竈の浜辺の砂を手に包み持ちますと、その真砂(まさご)の数ほどにわが帝のご治世が続くように思われることです。
|

|
|
No66 法橋 宗円(ほうきょう そうえん)
|
| ・説明: |
| 玄玉和歌集 |
松風に 月影よする 白波の かへるもをしき しほがまの浦
|
歌意:松風に月の光が差し込み、塩竈の浦には白波が寄せては返っていく。あまりの美しさに、波も帰るのを惜しんでいるかのようだ。
|

|
|
No67 入道前太政大臣(にゅうどうさきのだいじょうだいじん)
/藤原/西園寺 公経(さいおんじ きんつね) |
| ・説明:1171−1244年 平安時代、鎌倉時代の公卿・歌人 |
| 続後拾遺和歌集 |
あまのたく 煙よりこそ 塩がまの 浦のかすみは 立ちはじめけれ
|
歌意:藻塩を焼く海人の煙が始まりとなって、塩竈の浦の霞は立ちはじめたのだなあ。
|

|
|
No68 右近大将 道綱 卿母(うこんたいしょうみちづなこうはは)
/(藤原 道綱 母)(ふじわらの みちつなのはは) |
・説明:936−995年 平安時代中期の女歌人 藤原道綱の生母
日本で最も美しい女性三人のうちの一人とも言われている。 |
| 夫木和歌抄 |
道のくの ちかの浦にて 見ましかば いかにつつじの をかしからまし
|
歌意:陸奥の千賀の浦ではないが、もしも近くで見たならばどんなにか躑躅の岡のつつじは趣深いことでしょう。
|

|
|
| No69 秀能(ひでよし)/藤原 秀能(ふじわら ひでよし/ひでとう) |
| ・説明:1184−1240年 鎌倉時代初期の武士、公家、歌人 |
最勝四天王院和歌
|
| あま人の 浪間にみゆる 白妙の 衣手かすむ しほがまのうら |
歌意:海人が波の間に見え隠れしている。その塩竈の浦には霞がかかって海人の衣の袖もぼんやりと見えることだ。
|

|
|
No70 為仲 朝臣(ためなか あそん)/橘 為仲(たちばなの ためなか)
|
・説明:1014−1085年 平安時代後期の公家・歌人
陸奥守などの地方官を歴任。受領歌人の一人 |
| 夫木和歌抄 |
| ちはやぶる 神もねのびと おもへばや けぶりたなびく しほがまの松 |
歌意:塩竈の神も子の日(正月の行事)の火と思ったからだろうか。千代を祝って小松を引く塩竈の浦に煙をたなびかせていることだ。
|

|
|