| 宮城県の句碑・歌碑・詩碑 |
| 塩竃市 |
塩竃百人一首 41〜50
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| ・場所:宮城県塩釜市本町 塩竃曲水 Yahoo地図 |
・現代語訳:東北福祉大学教授 花井滋春
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No41 山口 女王(やまぐちの おおきみ)
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・説明:生没年未詳 奈良時代の女流歌人で大伴家持を恋した人
万葉歌人大伴家持は山口女王の恋人だったと目される人で、都から遠く陸奥の多賀城跡で没したと云われる。 |
| 新古今和歌集 |
しほがまの まへにうきたる うきしまの うきておもひの あるよなりけり
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歌意:塩釜の浦の前方に浮かぶ浮島のような、浮ついて落ち着かない私たちの仲なのですね
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No42 源 信明 朝臣(みなもとの さねあきら あそん)
/源 信明(みなもとの さねあきら) |
・説明:910−970年 平安時代中期の官人・歌人。父とともに三十六歌仙の一人
源公忠(きんただ)の子。若狭(わかさ),陸奥(むつ)などの国守を歴任。 |
| 新勅撰和歌集 巻19 |
あけくれは まがきのしまを ながめつつ みやこ恋しき ねをのみぞなく
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| 歌意:明けても暮れても籬島を眺めながら、遠くはなれた都を恋しく思っては泣いてばかりおります。 |

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No43 権中納言 通俊卿
/藤原 通俊(ふじわらの みちとし) |
| ・説明:1047−1099年 平安時代後期の公家・歌人 藤原経平の次男 |
夫木和歌抄
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すぎぬとて をしみしきくは さきのこる まがきのしまに とまるなりけり
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歌意:花盛りが過ぎてしまうといって惜しんでいた菊の花がまだ咲き残っていたのは、守りが堅いという籬島に留まっていたからなのですね。
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No44 源 俊頼 朝臣/(みなもとの としより あそん)
源 俊頼(みなもとの としより) |
| ・説明:1055−1129年 75歳没 平安時代後期の官人・歌人 |
新続古今和歌集
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いつしかと 霞みにけりな しほがまの 浦ゆく舟の みえまがふまで
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| 歌意:いつの間にかすっかりと霞んでしまったなあ。塩釜の浦を漕ぎゆく舟が霞の中に紛れるほどであるよ。 |

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No45 祭主輔親(さいしゅ すけちか)
/大中臣 輔親(おおなかとみの すけちか)
※祭主:伊勢神宮にのみ置かれている神職の役職 |
| ・説明:954−1038年 平安時代の貴族、神祇官人、歌人。中古三十六歌仙の一人 |
夫木和歌抄
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いくしほか 染めてかくらん いろめでぬ まがきの島の きしの藤なみ
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歌意:一体、幾たび染め重ねたのでしょうか。籬の島の岸に咲く藤の花の見事な色合いは、愛賞せずにはいられないものです。
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No46 冷泉 大納言 隆房(れいせん だいなごん たかふさ)
/藤原 隆房(ふじわらの たかふさ) |
・説明:1148−1209年 平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公卿
別名:四条隆房、冷泉隆房 |
| 平家物語 |
| 思ひかね 心は空に みちのくの ちかのしほがま ちかきかひなし |
歌意:あなたへの思いを抑えかねて、心は体から離れて空に満ちている。
みちのくの千賀の塩釜で、せっかく近くにいるのに遠くにいるように感じる。
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| No47 従二位 頼氏 卿(よりうじ) |
| ・説明: |
夫木和歌抄
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| 子を思ふ 声もまがはし しほがまの みしまがくれの まつのともづる |
| 歌意:子を思って鳴く声のようにも聞こえます。塩竈の美しい島々の、松林の中に隠れ棲んでいるとも鶴(雌雄一対の鶴)の鳴き声は。 |

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No48 源 忠季(みなもとの ただすえ)
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| ・説明:源 顕仲(みなもとの あきなか) |
| 万代和歌集 |
しほがまの うらにけぶりは たつらめど 見えぬやはるの かすみなるらん
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| 歌意:塩釜の浦に塩焼く煙こそ立ちますが、春に霞は現れないのでしょうか。霞と煙の区別がなかなかつけ難いのです。 |

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No49 従三位 政子(じゅうさんい まさこ)
/北条 政子(ほうじょう まさこ) |
・説明:1157−1225年 北条時政の長女
平安時代末期から鎌倉時代初期の女性。鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室 |
| 菊葉和歌集 |
朧(おぼろ)夜の 月にたくもの 煙だに 霞みなそへそ 塩がまの浦
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歌意:せめて朧月夜の晩だけでも、塩焼く煙を春霞に添えないでおくれ。塩竈の浦よ。
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No50 宮内卿(くないきょう)
/後鳥羽院 宮内卿(ごとばのいん くないきょう) |
| ・説明:生没年不詳 鎌倉時代初期の女流歌人、新三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人 |
| 正治後度百首 |
| あかで入る 月をみよとや 奥つかぜ 煙ふきしく しほがまの浦 |
歌意:塩竈の浦では塩焼く煙が一面に漂って、月を鑑賞することができません。満足しないうちに沈みゆく月を堪能しなさいということなのでしょうか、塩竈の浦を頻りに陸奥の風が吹き抜けていきます。
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