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宮城県の句碑・歌碑・詩碑
塩竃市
塩竃百人一首 31〜40
・場所:宮城県塩釜市本町 塩竃曲水  Yahoo地図 
・現代語訳:東北福祉大学教授 花井滋春

 No31 藤原 俊成 女(ふじわらの としなりの むすめ)
/俊成卿 女(しゅんぜいきょうの むすめ)
 
・説明:1171?−1254?年 女流歌人 藤原俊成の養女。実父は尾張守左近少将藤原盛頼、母は八条院三条 別名:嵯峨禅尼、越部禅尼
最勝四天王院和歌
・歌枕:しおがまの浦 
あさくても 春と分けたる 朝ぼらけ かすめる浪は しほがまのうら
 歌意:春がまだ浅いのに、朝の波が霞んで見えるのは、春の霞ではなく塩釜の浦の塩を焼く煙ですね。
 




No32 道助(どうじょ)/道助 親王(どうじょ しんのう)
・説明:1196−1249年 後鳥羽院の第二皇子 母は内大臣坊門信清女 土御門院の異母弟 
夫木和歌抄
・歌枕:しおがまの浦 
煙立つ おぼろ月夜の かなしさも 春のうみべに 塩がまの浦
 歌意:塩を焼く煙がたなびくおぼろ月夜に悲しいのも、塩釜の春の海辺にいるから。

 



No33 俊恵 法師(しゅんえ ほうし)
・説明:1113−?年 源俊頼の息子。母は木工助橘敦隆の娘
    東大寺に入り僧となる  称:大夫公
 
夫木和歌抄
・歌枕:まがきの島 
春くれば まがきの島に かけてほす かすみの衣 ぬしやたれなる
 歌意:春が来ると籬の島を春霞が立ちこめるが、霞の衣の主は誰なの
 




No34 前内大臣顕統(さきのないだいじん あきむね)
/北畠 顕統(きたばたけ あきもと/あきむね)
 
・説明:不明−1386年 南朝末期歌壇の有力歌人 別名:冷泉顕統 
 新葉和歌集
・歌枕:しおがま 
しほがまの けぶりになるる 浦人は かすむもしらで 月やみるらん
 歌意:塩竈の塩焼く煙に慣れている人は、春の霞の風情を知らないで月を見ているのでしょう


 
 

No35 法性寺入道前関白太政大臣
(ほっしょうじにゅうどうさきのかんぱくだいじょうだいじん)

/藤原 忠通(ふじわらの ただみち)
 
・説明:1097−1164年 藤原忠実の息子 平安時代後期から末期の公卿。藤原師通の長男
    号:法性寺関白
 
洞院摂政家百首
・歌枕:しおがまの浦 
かきくらし ふるしら雪に しほ竈の浦の煙も たたえやしぬらん
 歌意:空を雲らして降る白雪の為に、塩釜の浦の、塩焼く煙も絶えてしまうのではないか
 


 

No36 前 但馬守 源 家長(さきのたじまのかみみなもとのいえなが)
/源 家長(みなもとのいえなが)
 
・説明:1170?−1234年 、鎌倉前期の貴族・歌人。源時長の子。新三十六歌仙の一人
洞院摂政家百首
・歌枕:しおがまの浦 
立ちのぼる 煙は空に 顕れて 霞よこぎる しほがまの浦
 歌意:塩釜の浦に立ちのぼる煙は、春霞を横切って真っ直ぐに昇っていく
 




No37 源 清蔭 朝臣(みなもとのきよかげあそん)
/源 清蔭(みなもとの きよかげ)
 
・説明:884−950年 平安時代初期から中期にかけての公卿、歌人。陽成天皇の第一皇子 
後撰和歌集
・歌枕:まがきの島
さても猶 まがきの島の 有りければ たちよりぬべく おもほゆるかな
 歌意:これ以上陸奥の歌枕はございませんと言われても、まだ籬の島が残っている。
    籬の島を枕詞で一首詠みましょう
 



  

No38 藤原 清輔 朝臣(ふじわらのきよすけあそん)
/藤原 清輔
(ふじわらのきよすけ)
 
・説明:1104−1177年 平安時代末期の公家・歌人 歌道の六条家をつぎ,その全盛期をきずいた。父は左京大夫顕輔 母は長門守高階能遠の娘 
千載和歌集285
しほがまの うらふくかぜに 霧はれて やそ島かけて すめる月かげ
 歌意:塩竃の浦を吹く風に霧が晴れて、多くの島々に月の光が照らしている。
 八十島(やそしま)かけて:松島湾の島
 すめる月影:澄み渡る月の光、影
 




No39 藤原 忠隆(ふじわらの ただたか)
・説明:1102−1150年 平安時代後期の公卿。藤原基隆(藤原家範の子、師家の孫)の長男
夫木和歌抄
うらにゐて いのちをかけし もののふは かずさだまれり ちかのしほがま
 歌意:朝廷の為に命を懸ける武士の数は、塩釜の砂の数ほどに多くいる。




 

No40 大納言経信(だいなごん つねのぶ)
源 経信(みなもとの つねのぶ)
 
・説明:1016−1097年 平安時代後期の公家・歌人 詩歌・管絃に秀で、有職故実にも通じ、多芸多才 
続古今和歌集
けぶりたつ あまのとまや も見えぬまで かすみにけりな しほがまのうら
 歌意:塩を造るために出る煙は、海人の苫屋も見えないほど、春霞が出ているような塩竃の浦
    苫屋:スゲやカヤなどで作った家