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万葉植物
にこぐさ(似兒草)(和草)/和名:アマドコロ
・説明:ナルコユリと酷似していて、間違えやすいのがアマドコロです。
 茎の断面が丸いのがナルコユリ,角張っている(稜がある)のがアマドコロ
・花期:4月〜5月   ・分布:全国

宮城県薬用植物園 2008.05.05


  

万葉集 巻11−2762
詠み人知らず
 葦垣の   中の和草    にこやかに 我れと笑まして 人に知らゆな
 あしかきの なかのにこぐさ にこやかに われとえまして ひとにしらゆな
 歌意:葦(あし)で作った垣(かき)の中の和草(にこぐさ)のように、にこやかに私に微笑んだりして、わたくしたちのことを知られないようにしなさいよ

 


万葉集 巻14−3370
詠み人知らず
 足柄の   箱根の嶺ろのにこ草の    花つ妻なれや   紐解かず寝む
 あしがりの はこねのねろのにここくさの はなつつまなれや ひもとかずねむ
 歌意:箱根の山のにこ草のような柔らかな、花のようにただ見つめていなければならない妻だったら、紐を解かずに寝るのだけれど、そうじゃないから

 

   

万葉集 巻16−3874
詠み人知らず
 射ゆ鹿を  認ぐ川辺の   にこ草の  身の若かへに  さ寝し子らはも
 いゆししを つなぐかわへの にこくさの みのわかかへに さねしこらはも
 歌意:射(い)られて怪我をした鹿が通った跡をたどってゆく川辺のにこ草のように私が若々しかった頃に寝たあの娘たちを思い出します。


 

万葉集 巻20−4309
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
 
 秋風に   靡く川辺の   にこ草の  にこよかにしも、思ほゆるかも
 あきかぜに なびくかはびの にこぐさの にこよかにしも おもほゆるかも
 歌意:秋風に靡(なび)く川辺のにこ草のように、にこにこと微笑ましく思えることです。