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万葉植物
わすれぐさ(菅草)/和名:ヤブカンゾウ(薮萱草)
・説明:7〜8月にオレンジ色の赤っぽい、大きい八重の百合の花が咲く
 万葉集に詠まれた「わすれなぐさ」は5首

万葉集 巻3−334
詠み人知らず
 忘れ草   我が紐に付く  香具山の  古りにし里を  忘れむがため
 わすれくさ わがひもにつく かぐやまの ふりにしさとを わすれむがため
 歌意:忘れ草を私の紐に付けます。香具山のあるあの懐かしい古里を忘れられるように
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 4−727
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:忘れ草
 忘れ草   我が下紐に   付けたれど 醜の醜草    言にしありけり
 わすれぐさ わがしたひもに つけたれど しこのしこくさ ことにしありけり
 歌意:忘れ草を下着の紐につけたけれど、忘れ草とは名ばかりで、少しもあなたのことを忘れられない。



万葉集 11−2745
柿本 人麻呂(かきもとの ひとまろ)
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される
・万葉植物:忘れ草
 我が宿の  軒にしだ草   生ひたれど 恋忘れ草    見れどいまだ生ひず
 わがやどの のきにしだくさ おひたれど こいわすれくさ みれどいまだおひず
 歌意:私の家の軒にはシダ草は生えているけれど、恋を忘れさせてくれる忘れ草はまだ生えてはこない

 

万葉集 巻12−3060
詠み人知らず
・万葉植物:忘れ草:やぶかんぞう
 忘れ草   我が紐に付く  時となく  思ひわたれば  生けりともなし
 わすれくさ わがひもにつく ときとなく おもひわたれば いけりともなし
 歌意:忘れ草を私の紐に結び付けよういつもあの人を思っていると苦しくて生きている気がしないので
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6



 

万葉集 12−3062
詠み人知らず
・万葉植物:忘れ草:やぶかんぞう
 忘れ草   垣もしみみに  植ゑたれど 醜の醜草    なほ恋ひにけり
 わすれくさ かきもしみみに うゑたれど しこのしこくさ なほこひにけり
 歌意:忘れ草を垣のところまで植えたのに、この草ったら、ちっとも効き目が無くよけいにあの人のことが恋しい