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万葉植物
まつ()(待)(麻都)/和名:マツ科の総称
・説明:マツ科マツ属の常緑高木の総称。明るく乾燥した地に生え、樹皮はひび割れするものが多い。葉は針状で、アカマツ・クロマツなどは2本、ゴヨウマツ・ハイマツなどは5本が束になって出る
 春、球状の雌花と雄花とがつき、黄色い花粉が風に飛ぶ。果実は松笠
 万葉集に詠まれた「まつ」は77首
 
万葉集 巻1−63
山上 憶良(やまのうえ おくら) 
・説明:660−733?年 奈良時代の官人、歌人 
 いざ子ども 早く日本へ   大伴の   御津の浜   待ち恋ひぬらむ
 いざこども はやくにほんへ おおともの みつのはままつ まちこひぬらむ
 歌意:さあ早く日本へ帰ろう、御津の浜松は、我らを待つ
   御津の浜松:難波津(なにわつ)現在の大阪中央区
   遣隋使で中国で歌った歌
昭和万葉の森 2010.4.30




万葉集 巻2−141
有間 皇子(ありまの みこ) 
・説明:640−658年 孝徳(こうとく)天皇の皇子 
    後世には「有馬」と表記される例が多い
 
 磐白(代)の 浜が枝を   引き結ぶ  眞幸くあらば  また還り見む
 いわしろの はままつがえを ひきむすび まさきくあらば またかへりみむ
 歌意:磐代の浜松の枝を引き結んで、道中の息災を祈るのだが、願いかなって無事であったなら、また帰って来てこの松を見よう。
万葉クリエートパーク中央広場 2010.4.30
 

福浦島 2014.4.20


郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻4−593
 笠 女郎(かさの いらつめ)
 
 君に恋ひ いたもすべなみ 奈良山の  小が下に   立ち嘆くかも 
 きみにこひ いたもすべなみ ならやまの こまつがもとに たちなげくかも
 歌意:貴方が恋しくて、ただなす術もないので、奈良山の小松の下に立って嘆くことです

 

万葉集  序
大伴 旅人(おおともの たびと)
・説明: 
・万葉植物:らん(蘭)/和名:
・・・時に初春の     令月の   気淑く風和ぐ  は鏡前の
   ときにしょしゅんの れいげつの きよくやはらぐ うめはきょうぜんの 
 粉を披く   は珮後の   香を薫らす   加以
 ふんをひらく らんははいごの こうをくゆらす しかのみにあらず
 曙の嶺に雲移り       は羅を掛けて     盖を傾く・・・・
 あしたのみねにくもをうつり まつはうすきぬをかけて きぬがさをかたぶく
 歌意:初春のよき月夜で、空気は澄んで風は和ぎ、梅は美女が鏡の前で白粉で装うように花を開き、蘭の香りは身を飾った衣に香を薫ませたような匂いを漂わせている
 郡山万葉植物園 2014.5.12


 

 万葉集 巻6−1042
 市原 王(いちはらの おおきみ) 
・説明:?−?年 奈良時代の貴族歌人 主に仏教関係事業の官職を歴任し、正五位下に至った 
 一つ   幾代か経ぬる  吹く風の  音の清きは   年深みかも
 ひとつまつ いくよかへぬる ふくかぜの おとのきよきは としふかみかも
 歌意:幾代か経ている松に風の音が清らかなのは何年も経っているからだろう。
昭和万葉の森 2013.4.1




万葉集 巻10−2233
詠み人知らず
 高の   この嶺も狭に  笠立てて  満ち盛りたる  秋の香のよさ
 たかまつの このみねもせに かさたてて みちさかりたる あきのかのよさ
 歌意:嶺一面松茸がびっしり生えていて、香りが立ちこめている。秋の香りのよいこと
昭和万葉の森 2013.4.1



要(まがりょう)の箒(ほうき)松