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宮城県の句碑・歌碑・詩碑
歌枕 ちかのしほがま、千賀の塩竃
・説明:宮城県塩竃市。陸奥国松島湾内の塩釜。塩の生産地として有名な歌枕
  シオーモNo8(No79) 前大納言為氏
よしやただ ちかの塩がま ちかかりし かひもなき身は 遠ざかるとも
 意::「千賀の塩竈」の貝ではないが、「甲斐」という名のあなたは、私が近づいても甲斐がないので、遠い国に旅立っても、まあ、仕方のないことだなあ。



シオーモNo13(No71) 前大納言忠良卿
松風の 夏たけくまに すずしきは 梢に秋や ちかの塩がま
 意:夏の盛りであるこの武隈で、松の木々をわたる風が涼しく感じられるのは、千賀の塩釜の松の梢に、秋が近づいているからであろうか。



シオーモNo18(No61 権中納言経高母)
ゆきてみし 昔は遠き みちのくに 思ひいづれば ちかのしほがま
 意:昔、都を後にした時には遠く思われた陸奥の国が、今思い出すと「千賀の塩釜」という名前のように近々と感じられることです。
  


 
 シオーモNo46(No19) 冷泉大納言隆房
思ひかね 心は空に みちのくの ちかのしほがま ちかきかひなし
 意:あなたへの思いを抑えかねて、心は体から離れて空に満ちている。
    みちのくの千賀の塩釜で、せっかく近くにいるのに遠くにいるように感じる。



 シオーモNo51(No41)  散位従五位下鴨県主長明上
ゆふされば 松風さむみ 雁なきて 浜ぢさびしき ちかの塩がま
 意:夕方になると松林を吹く風が冷たいので、秋が来たと雁が鳴いて渡ってくる。千賀の塩竈の浜は寂しげだ



シオーモNo52(No39)  皇太后宮大夫俊成卿
ゆめにこそ 宮このことも みるべきを そでになみこす ちかのしほがま
 意:夢にこそ都にいるあなたが現れるはずなのに、少しも現れません。それは、あなたが私のことをお忘れになったからなのでしょうね。ですから私は千賀の塩竈の浦が波に洗われるように、袖を涙で濡らしております。



シオーモNo87(No95)  安嘉門院四条
身をこがす ちぎりばかりか いたづらに おもはぬ中の ちかのしほがま
 意:千賀の塩竈ではないのですが、近いだけでいたずらに我が身を焦がすだけの契りなのでしょうか、あなたとの仲というのは。