HOME

万葉植物
まき(真木)/和名:マキ(マキ科の総称)
・説明:種名としての「マキ」はないので代表種イヌマキの名からイヌマキ科ということもある。 

万葉集 巻1−45
柿本 人麿(かきもとの ひとまろ)
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される
 やすみしし 我が大君   高照らす  日の皇子 神ながら  神さびせすと
 
やすみしし わがおほきみ たかてらす ひのみこ かむながら かむさびせすと
 太敷かす  京を置きて   隠口の   泊瀬の山は   真木立つ
 ふとしかす みやこをおきて こもりくの はつせのやまは まきたつ
 荒き山道を   石が根  禁樹おしなべ  坂鳥の   朝越えまして
 あらきやまぢを いはがね さへきおしなべ さかどりの あさこえまして
 玉かぎる  夕去り来れば  み雪降る  阿騎の大野に  旗すすき
 たまかぎる ゆふさりくれば みゆきふる あきのおほのに はたすすき
 小竹を押しなべ 草枕    旅宿りせす   いにしへ思ひて
 しのをおしなべ くさまくら たびやどりせす いにしへおもひて
 歌意:あまねく統治するわが天皇、高く輝く日の御子は、神でありながら神として御振舞いになろうと、立派に君臨なさる都をあとに、初瀬の山の真木が茂り立つ険しい山道を、岩根や邪魔な木を押し伏せ、とさか鶏のごとく朝をお越えになり、玉のほのかな輝きのごとく夕方がやってくると、雪降る安騎の広大な野で、穂すすきや小竹を押し伏せて、旅寝をなさる。古き時代に思いを馳せながら。
郡山万葉植物園 2014.5.12