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万葉植物
ヤマタチバナ(山橘)(夜麻多知波奈)/和名:ヤブコウジ
・説明:高さ10〜20pの常緑低木 ・花期:7月〜8月 ・場所:北海道・本州・四国・九州
 万葉集に詠まれた「たちばな」は5首
 
山橘 東北大植物園 2008.7.29


山橘 仙台市野草園 2008.10.14



万葉集 巻4−669
春日 王(かすがの おう(おおきみ)
・説明: ?−699年 飛鳥時代の歌人
 あしひきの 山橘の 色に出でよ 語らひ継ぎて 逢ふこともあらむ
 あしひきの やまたちばなの いろにいでよ かたらひつぎて あふこともあらむ
 歌意:山橘の赤い実のように、思いをはっきりと顔に出しなさいよそうすれば、(人に)語り継がれてきっと会えることもあるでしょう
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻7−1340
詠み人知らず
・万葉植物:山橘:やぶこうじ 
 紫の    糸をぞ我が搓る  あしひきの 山橘を     貫かむと思ひて
 むらさきの いとをぞわがよる あしひきの やまたちばなを ぬかむとおもひて
 歌意:紫色の糸を私は今一生懸命に縒(よ)りあわせております。山たちばなの赤い実をこれに通そうと思って

 

万葉集 巻11−2767
詠み人知らず
・万葉植物:山橘:やぶこうじ 
あしひきの 山橘の     色に出でて  我は恋なむを   人目難みすな
あしひきの やまたちばなの いろにいでて われはこひなむを ひとめかたみすな
 歌意:山橘の赤い実のように、はっきりと表に出てしまって、私は恋しますけど、人の目を気になんかなさらないでください。


万葉集 巻19−4226
伴 家持(おおともの やかもち) 
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:山橘:やぶこうじ
 この雪の  消残る時に   いざ行かな 山橘の     実の照るも見む
 このゆきの けのこるときに いざゆかな やまたちばなの みのてるもみむ
 歌意:この雪が消えてしまわないうちに、さあ出かけよう。やぶこうじの実が雪に照り輝くさまも見よう
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 


万葉集 巻20−4471
伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:山橘:やぶこうじ
 消残りの  雪にあへ照る  足引きの  山橘を     つとに摘み来な
 けのこりの ゆきにあへてる あしひきの やまたちばなを つとにつみこな
 歌意:この雪が消えてしまわないうち、山橘を摘んでみやげにしよう