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万葉集 巻20−4293〜4516

万葉集 巻20−4309
・万葉植物:にこぐさ(似兒草)(和草)/和名:アマドコロ
・説明:ナルコユリと酷似していて、間違えやすいのがアマドコロです。
 茎の断面が丸いのがナルコユリ,角張っている(稜がある)のがアマドコロ
・花期:4月〜5月   ・分布:全国
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
 
 秋風に   靡く川辺の   にこ草の  にこよかにしも、思ほゆるかも
 あきかぜに なびくかはびの にこぐさの にこよかにしも おもほゆるかも
 歌意:秋風に靡(なび)く川辺のにこ草のように、にこにこと微笑ましく思えることです。

宮城県薬用植物園 2008.05.05



万葉集 巻20−4352
丈部 鳥(はせつかべの とり)
・説明:?−?年 奈良時代の防人
・万葉植物:うまら・まめ:ノイバラ
 道の辺の  茨のうれに   這ほの  からまる君を  別れか行かむ
 みちのへの うまらのうれに はほまめの からまるきみを はかれかゆかむ
 歌意:道端のうまらの先にからみつく豆のように、私にからみつく君をおいて別れゆく
    防人の歌
郡山万葉植物園 2014.5.12


 


万葉集 巻20−4368
丸子部 佐壮(まろこべの すけお) 
・説明:?−?年 の防人(さきもり) 茨城県の人
・万葉植物:
 久慈川は  幸くあり待て  潮船に   ま楫しじ貫き  我は帰り来む
 くじがわは さけくありまて しおぶねに まかじしじぬき わはかえりこむ
 歌意:変わらぬ姿で待っていてくれわが久慈川よ、潮船に櫂をたくさんつけて急いで帰って来るよ わたくしは
 ま楫しじ貫く:船に楫をたくさんとりつける。
 楫:櫂や櫓など船を漕ぐ道具の総称。
茨城県太田市大子町(2022.4.2)



 
万葉集 巻20−4369
大舎人部 千文(おおとねりべの ちふみ) 
・説明:?−?年 奈良時代の防人(さきもり) 茨城県の人
・万葉植物:小百合
 筑波嶺の  さ百合の花の  夜床にも  愛しけ妹ぞ   昼も愛しけ
 つくはねの さゆるのはなの ゆとこにも かなしけいもぞ ひるもかなしけ
 歌意:筑波山の嶺に咲く小百合の花のように、愛しい妻は夜の床にも、昼にも愛しい
 翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6




万葉集 巻20−4371
占部 広方(うらべの ひろかた) 
・説明:年 
・万葉植物:
 橘の    下吹く風の   香ぐはしさ 筑波の山を   恋ひずあらぬかも
 たちばなの したふくかぜの かぐはしき つくはのやまを こひずあらめかも
 歌意:橘の木陰を吹く風の芳ばしいこと、筑波山を恋わずにいられようか
 筑波山神社2022.4.2






万葉集 巻20−4448
橘 諸兄(たちばなの もろえ) 
・説明:684−757年 奈良時代の公卿
・万葉植物:あじさい
 あぢさゐの 八重咲くごとく 八つ代にを いませ我が背子 見つつ偲はむ
 あぢさゐの やへさくごとく やつよにを いませわがせこ みつつしのはむ
 歌意:紫陽花の花が八重に咲くように八代も何代も健勝でいらしてくださいそして花を眺めては貴方を思い出しましょう
 翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)


 福浦島(ふくうらじま)県立自然植物公園 2014.4.20


郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻20−4456
 薛妙観 命 婦(せちめうくわんの みや うん)
・説明:?−?年 女官
・万葉植物:せり
 大夫と   思へるものを  太刀佩きて 可尓波の田居に ぞ摘みける
 ますらをと おもへるものを たちはきて かにはのたゐに せりぞつみける
 歌意:ご立派な男子とお見受けしましたが大刀を佩かれたまま可尓波の田で芹を摘んでおられたのですね
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 20−4465
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 
    父は大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:(はじ)
 久方の   天の戸開き開き 高千穂の嶽に  天降し  皇祖の
 ひさかたの あまのとひらき たかちほのたけ あもりし すめろきの
 神の御代より 弓を   手握り持たし  真鹿子矢を 手挟み添へて
 かみのみよよ はじゆみを たにぎりもたし まかごやを たばさみそへて
 大久米の  ますらたけをを 先に立て  靫取り負ほせ  山川を
 おほくめの ますらたけをを さきにたて ゆきとりおほせ やまかわを
 岩根さくみて  踏み通り  国求ぎしつ  ちはやぶる 神を言向け・・・
 いはねさくみて ふみとおり くにまぎしつ ちはやぶる かみをことむけ
 歌意:遥か彼方の天の戸を開き高千穂の岳に天降りした天皇の祖の神の御代から、櫨弓を手に握り持ち、真鹿児矢を脇にかかえて、大久米部の勇敢な男たちを先頭に立て、靫を取り背負い、山川を巖根を乗り越え踏み越えて、国土を求めて
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻20−4471
伴 家持(おおともの やかもち) 
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:山橘:やぶこうじ
 消残りの  雪にあへ照る  足引きの  山橘を     つとに摘み来な
 けのこりの ゆきにあへてる あしひきの やまたちばなを つとにつみこな
 歌意:この雪が消えてしまわないうち、山橘を摘んでみやげにしよう
山橘 仙台市野草園 2008.10.14



万葉集 巻20−4476
大原 今城(おおはらの いまき)
・説明:?−?年 奈良時代の皇別氏族出身の官僚 歌人  穂積皇子と大伴坂上女郎の子
・万葉植物:しきみ(樒、櫁) 
 奥山の   しきみが花の  名のごとや しくしく君に  恋ひ渡りなむ
 おくやまの しきみがはなの なのごとや しくしくきみに こひわたりなむ
 歌意:奧山のしきみという花の名のようにしきりとあの方を慕い続けましょう
万葉クリエートパーク中央広場 2010.4.30


郡山万葉植物園  2014.5.12




万葉集 巻20−4493
大伴 家持(おおともの やかもち) 
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人  三十六歌仙の一人
    父は大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:こうやぼうき(たまばはき)玉掃、多麻婆波伎 
 始春の   初子の今日の  玉箒    手に執るからに ゆらく玉の緒
 はつはるの はつねのけふの たまばはき てにとるからに ゆらくたまのを
 歌意:初春の初子の日である今日、玉箒を手にした途端に音をたてる玉の緒
   玉箒(たまばはき):玉の飾りを付けたほうき
   こうやほうき:高野箒:高野山で使われたほうき
   初子(はつね):その月の最初の子(ね)の日
 昭和万葉の森 2013.4.1


翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6