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万葉集 巻19−4139〜4292
万葉集 巻19−4139
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父は大伴旅人(おおとものたびと)


・万葉植物:もも:桃
 春の苑   紅にほふ    の花   下照る道に   出で立つをとめ
 はるのその くれなゐにほふ もものはな したでるみちに いでたつをとめ
 歌意:春の園に、赤い桃の花がにおって咲いている下の道に娘がいる。
 昭和万葉の森 2013.4.1


郡山万葉植物園 2014.5.12


翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)




万葉集 巻19−4140
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:すもも:
 我が園の  の花か   庭に散るは  だれのいまだ 残りてあるかも
 わがそのの もものはなか にはにちるは だれのいまだ のこりたるかも
 歌意:わが庭園のすももの花であろうか。それとも庭に降った薄雪がまだ木に残っているのであろうか。
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)
 

万葉集 巻19−4143
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父は大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:かたかご:堅香子、かたくり
 もののふの 八十少女らが  くみまがふ 寺井の上の   堅香子の花
 もののふの やそをとめらが くみまがふ てらいのうえの かたかごのはな
 歌意:大勢の少女が水を汲んでいる、寺の井戸のそばのかたくりの花よ。
   八十娘子ら:大勢の少女
   堅香の花:かたくりの花
   寺井:寺に湧く水

 昭和万葉の森 2013.4.1


翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)

郡山万葉植物園 2014.5.12


和歌(うた)の宿 わかまつや




 


万葉集 巻19−4159
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父は大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:たふのき(つまま)
 磯の上の   つままを見れば 根を延べて 年深からし   神さびにけり
 いそのうへの つままをみれば ねをはへて としふかからし かむさびにけり
 歌意:磯の上の、タブノキを見れば、根を伸ばして、長い年月を経たのだろう。神々しい。
昭和万葉の森 2013.4.1


万葉クリエートパーク中央広場
2010.4.30



 


万葉集 巻19−4164
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父は大伴旅人(おおとものたびと)

・万葉植物:ちち:イヌワラビ
 ちちの 父の    ははその 母の命    おほろかに
 ちちのみの ちちのみこと ははそばの ははのみこと おほろかに
 
 心くして   思ふらむ  その子なれやも 大夫   空しくあるべき
 こころつくして おもふらむ そのこなれやも ますらをや むなしくあるべき
 梓弓    末振り起こし  投矢持ち  千尋射わたし  剣大刀
 あづさゆみ すゑふりおこし なげやもち ちひろいわたし つるぎたち
 腰に取りき  あしひきの 峰踏み越え さしまくる 心らず
 こしにとりはき あしひきの やつをふみこえ さしまくる こころさやらず
 の  語りぐべく  名を立つべしも
 のちのよの かたりつぐべく なをたつべしも
 歌意:父君も、母君も、いい加減に心を傾けて思っているような、そんな子であるものか。大夫たる者は、むなしく世を過ごしてよいものか。梓弓の先を振り立てて、投げ矢を手に取ってずっと遠くまで射通し、剣大刀を腰にしっかりさして、あしひきの峰々を踏み越えて、さしまくる御心のままに働き、のちの世の語りぐさになるように、名を立てるべきである。
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻19−4169
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:カヤ 万葉名:かへ
原文
 
霍公鳥 来鳴く五月に 咲きにほふ 花橘の かぐはしき 親の御言 朝夕に 聞かぬ日まねく 天離る 鄙にし居れば あしひきの 山のたをりに 立つ雲を よそのみ見つつ 嘆くそら 安けなくに 思ふそら 苦しきものを 奈呉の海人の 潜き取るといふ 白玉の 見が欲し御面 直向ひ 見む時までは 松柏の 栄えいまさね 貴き我が君
 
霍公鳥   来鳴く五月に(中略)見が欲し御面   直向ひ   見む時までは
ほととぎす きなくさつきに  みがほしみおもわ ただむかひ みむときまでは
 歌意:ホトトギスが来て鳴く5月に(中略)みたいと思うあなたのお顔をじかに向かって見るときまでは
 福浦島(ふくうらじま)県立自然植物公園 2014.4.20


2014.4.20

 
2014.4.20



 
 
万葉集 巻19−4193
大伴 家持(おおともの やかもち) 
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人  三十六歌仙の一人 
    父は大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:ふぢ:ふじ、藤、敷治
 霍公鳥   鳴く羽触れにも 散りにけり 盛り過ぐらし  波の花
 ほととぎす なくはぶれにも ちりにけり さかりすぐらし ふぢなみのはな
 歌意:ほととぎすが羽根を震わせ鳴いているだけなのに散りました。盛りの時期は過ぎたようですね藤の花は。
 昭和万葉の森 2013.4.1


2013.4.1




万葉集 巻19−4204
僧惠行(えぎよう) 
・説明:?−?年 奈良時代の僧
・万葉植物:ほおのき:ほほがしわ、保宝我之姿、厚朴、ホオノキ
 わが背子が 捧げて持てる  厚朴    あたかも似るか 青き蓋
 わがせこが ささげてもてる ほほがしわ あたかもにるか あをききぬがさ
 歌意:あなたが 持っている ほおの木の葉は そっくりですね 青い蓋に。
    厚朴(ほほがしわ):ホオノキ:朴の木
   蓋(きぬがさ)
衣笠・絹笠:貴人などに後から掛ける柄の長い絹張りの傘
昭和万葉の森 2010.4.30


郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻19−4226
伴 家持(おおともの やかもち) 
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:山橘:やぶこうじ
 この雪の  消残る時に   いざ行かな 山橘の     実の照るも見む
 このゆきの けのこるときに いざゆかな やまたちばなの みのてるもみむ
 歌意:この雪が消えてしまわないうちに、さあ出かけよう。やぶこうじの実が雪に照り輝くさまも見よう
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 
山橘 仙台市野草園 2008.10.14



万葉集 巻19−4278
大伴 家持(おおともの やかもち) 
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父は大伴旅人(おおとものたびと)
 
・万葉植物:ひかげ:ひかげのかずら、日影、日陰 
 あしひきの 山下日蔭    蘰ける   上にや更に   梅を賞はむ
 あしひきの やましたひかげ かづらける うへにやさらに うめをしのはむ
 歌意:山陰に生えるひかげのかずらを髪に飾った上に、さらに梅の花見をいたしましょうか、する必要はありません
   山下日蔭蘰:山陰のヒカゲカズラ
 昭和万葉の森 2013.4.1