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万葉集 巻18−4032〜4138

万葉集 巻18−4096
大伴 家持(おおともの やかもち) 
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
    大伴家持が陸奥按察使(あぜち)鎮守将軍に任命され、多賀城で没したとされている。
 伴の   遠つ神祖の    奥津城は  しるく標立て  人の知るべく
 おおともの とほつかむおやの おくつきは しるくしめたて ひとのしるべく
 歌意:大伴の遠いご先祖の墓所に、はっきり標を立てよ、人々に分かるように
 奥津城:
墳墓や墓室などを意味する古典的な用語
多賀城市文化センター 2013.7.2


2013.7.2


2013.7.2


2013.7.2




万葉集 巻18−4097
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
 
 須売呂伎能 御代佐可延牟等 阿頭麻奈流 美知乃久夜麻尓 金花佐久
 天皇の   御代栄えむと  東なる   陸奥山に    黄金花咲く
 すめろきの みまさかえむと あずまなる みちのくやま  くがねはなさく
 歌意:天皇の御代が栄えるだろうと、東国の陸奥の山に黄金の花が咲く
涌谷万葉の里 2012.5.9


2012.5.9


涌谷万葉の里 2012.5.9


白石市 長袋神明社 2013.5.2


2013.5.2




万葉集 巻184106
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:ちさ
 大汝    少彦名の   神代より  言ひ継ぎけらく 父母を
 おほなむち くなびこなの かむよより いひつぎけらく ふぼを
 
 見れば貴く   妻子見れば かなしくめぐし うつせみの 世のことわりと
 みればとおとく めこみれば かなしくめぐし うつせみの よのことわりと
 
 かくさまに 言ひけるものを 世の人の  立つる言立て  ちさの花
 かくさまに いひけるものを よのひとの たつることたて ちさのはな
 
 咲ける盛りに はしきよし その妻の子と  朝夕に   笑みみ笑まずも
 さけるもりに はしきよし そのつまのこと あさよひに ほほみみほほまずも
 
 うち嘆き  語りけまくは  とこしへに かくしもあらめや 天地の
 うちなげき かたりけまくは とこしへに かくしもあらめや てんちの
 
 神言寄せて   春花の   盛りもあらむと 待たしけむ 時の盛りぞ
 かみことよせて はるはなの もりもあらむと またしけむ ときのさかりぞ
 はなれいて なげかすいもが いつしかも つかひのこむと またすらむ
 離れ居て  嘆かす妹が   いつしかも 使の来むと   待たすらむ
 
 心寂しく    南風吹き  雪消溢りて   射水川   流る水沫の
 こころさぶしく みなみふき ゆきげはふりて いみづかは ながるみなわの
 
 寄る辺なみ 左夫流その子に 紐の緒の  いつがり合ひて にほ鳥の
 よるへなみ さぶるそのこに ひものおの いつがりあひて にほとりの
 
 ふたり並び居  奈呉の海の  奥を深めて   さどはせる 君が心の
 ふたりならびい なごのうみの おくをふかめて さどはせる きみがこころの
 
 すべもすべなさ
 すべもすべなさ

 歌意:大汝(おほなむち)、少彦名(すくなびこな)の、神代の時代から「父母を見れば尊いし、妻や子を見ればせつないほどに可愛い。これは世の習いです。」と言い伝えられています。こんな風に言われているのに、世の中の常識的な思いなのに、、ちさの花が咲いている盛りに、いとしい妻と朝夕に笑ったり、笑うことなく嘆いて語り合ったことは、「いつまでもこうしていましょうか。天地の神のおかげで、春の花のように栄えるときも来るでしょう。」と待っていた時がきたのです。
 郡山万葉植物園 2014.5.12




 万葉集 巻18−4109
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人 
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
 
昭和万葉の森
・万葉植物:つるばみ(くぬぎ)つるばみ:
 紅は    うつろふものぞ の    なれにし衣に  なほ若かめやも
 くれなゐは うつろふものぞ つるはみの なれにしきぬに なほしかめやも
 歌意:紅花で染めたものは、鮮やかだが色がさめるものだ。
    つるばみ染めで染めた着なれた衣には及ばない。
    他人の女は美人に見えるが古女房には及ばない。
  2013.4.1


万葉クリエートパーク中央広場 2010.4.30




万葉集 18−4116
大伴 家持(おおともの やかもち) 
・説明:718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
 
・場所:福島県郡山市喜久田町堀之内字赤津14 Yahoo地図 
・万葉植物:よもぎ
 大君の きのまにまに 取り持ちて ふる国の のうちの
 おほきみの まきのまにまに とりもちて つかふるくにの としのうちの
 
 かたね持ち  玉桙の   道にで立ち  岩根踏み  山越え野
 ことかたねもち たまほこの みちにいでたち いはねふみ やまこえのゆき
 
 都辺に   参ゐしわがを あらたまの 年きがへり  月重
 みやこへに まゐしわがせを あらたまの としゆきがへり つきかさね
 
 見ぬ日さまねみ ふるそら 安くしあらねば  ほととぎす 来鳴五月
 みぬひさまねみ こふるそら やすくしあらねば ほととぎす きなくさつきの
 
 あやめ  かづらき   みづき  遊びぐれど  射水河 
 あやめぐさ よもぎかづらき さかみづき あそびなぐれど いみづかは
 
 雪消溢りて   く水の  いや増しにのみ が鳴く  奈呉江の菅の
 ゆきげはふりて ゆくみづの いやましにのみ たづがなく なごえのすげの 
 
 ねもころに 思ひ結ぼれ   嘆きつつ  が待つ君が  事終はり
 ねもころに おもひむすぼれ なげきつつ あがまつきみが ことをはり
 
 帰りりて   夏の野の  さ百合の花の  花笑みに  にふぶに笑みて
 かへりまかりて
 なつののの さゆりのはなの はなえみに にふぶえみて
 はしたる 今日を始めて  鏡なす   かくし見む  面変はりせず
 
あはしたる けふをはじめて かがみなす かくしつねみむ つらかわりせず
 歌意:
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻18−4136
大伴 家持(おおともの やかもち) 
・説明::718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:ほよ:ヤドリギ:宿り木
 あしひきの 山の木末の   寄生取りて かざしつらくは 千年寿くとそ
 あしひきの やまのこぬれの ほよとりて かざしつらくは ちとせほくとそ
 歌意:山に生えていた木の梢からやどりぎを取って髪に挿したのは皆々の千年の長寿を祝してのことです
郡山万葉植物園 2014.5.12