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万葉集 巻11−2351〜2840

万葉集 巻11−2353
柿本 人麻呂(かきもとの ひとまろ)
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される
・万葉植物:つき()/和名:ケヤキ(欅)
      あかね
(茜)(茜草)(安可禰)/和名:アカネ
  長谷の  齋槻が下に   わが隠せる妻も   あかねさし
  はっせの ゆつきがしたに わがかくせるつまも あかねさし
  照れる月夜に  人見てむかも
  てれるつくよに ひともてむかも
 歌意:長谷のこんもりと茂る槻の木の下に、ひっそりと隠してある私の妻
    あかあかと照る月夜には、他人が見つけてしまうのではないか

福浦島(ふくうらじま)県立自然植物公園 2014.4.20


2014.4.20




万葉集 巻11−2469
柿本 人麻呂(かきのもとの ひとまろ)  
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される 
・万葉植物:ちさ:えごの木
 山ぢさの  白露重み    うらぶれて 心も深く    我が恋やまず 
 やまぢさの しらつゆしげみ うらぶるる こころもふかく わがこひやまず
 歌意:山ぢさが露に濡れて重たく垂れ下がっているように、しょんぼりとうなだれてひたすら恋続けている私です
 翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)
 
 
万葉集 巻11−2474
詠み人知らず
・万葉植物:やますげ:山菅
 山菅の   乱れ恋のみ   せしめつつ 逢はぬ妹かも  年は経につつ 
 やますげの みだれこひのみ せしめつつ あはぬいもかも としはへにつつ
 歌意:恋心を乱れさせるばかりで、会ってくれないあの娘 年は過ぎて行くばかり
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)  2013.12.6



 
万葉集 巻11−2479
詠み人知らず
・万葉植物:さねかずら:さなかずら:実葛:真葛:美男葛
 さね葛   後も逢はむと  夢のみに  うけひわたりて 年は経につつ 
 さねかづら のちもあはむと いめのみに うけひわたりて としはへにつつ
 歌意:さね葛の根が絡み合うように後にも逢おうと夢の中で誓っているうちに年月が過ぎてしまった
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)  2013.12.6



 
万葉集 巻11−2480
詠み人知らず
・万葉植物:いちし:ひがんばな:彼岸花:曼珠沙華
 道の辺の  いちしの花の  いちしろく 人皆知りぬ   我が恋妻は
 みちのへの いちしのはなの いちしろく ひとみなしりぬ あがこひづまは
 歌意:道の傍らに咲くいちしの花のように人がみんな気付いてしまた私の恋する妻の貴女を
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6


 

 
万葉集 巻11−2550
詠み人知らず
・万葉植物:
 立ちて思ひ  居てもぞ思ふ  紅の    赤裳裾引き   いにし姿を  
 たちておもい いてもぞおもふ くれないの あかもすそひき いにしすがたを
 歌意:立っては思い座っても思う。紅の赤い裳の裾を引いて去っていった姿を
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)


 万葉集 巻11−2564
詠み人知らず
・万葉植物:ぬばたま:ヒオウギ
 ぬばたまの 妹が黒髪    今夜もか  我がなき床に  靡けて寝らむ 
 ぬばたまの いもがくろかみ こよひもか あがなきとこに なびけてぬらむ
 歌意:今夜も妻はその美しい黒髪を私がいない床に靡かせながら寝ているのだなあ
 靡けて:なびけて
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6


 


万葉集 巻11−2656
詠み人知らず
・万葉植物:つき(槻)、けやき
 天飛ぶや  軽の社の    斎ひ   幾代まであらむ  隠り嬬そも
 あまとぶや かるのやしろの いはひつき いくよまであらむ こもりづまそも
 歌意:軽の社の槻の神木のように、いつまでも人目に着かないようこもっている妻
   
斎(いは)ひ槻(つき):神木の
槻木
昭和万葉の森  2013.4.1


 


万葉集 巻11−2759
詠み人知らず
・万葉植物:たで
 我が宿の  穂古幹    摘み生し 実になるまでに  君をし待たむ
 わがやどの ほたでふるから つみおほし みになるまでに きみをしまたむ
 歌意:歌意:私の家の穂蓼の幹から実を採り、庭に植えます。実をつけるまで、あなたを待っています。
  郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻11−2762
・万葉植物:にこぐさ(似兒草)(和草)/和名:アマドコロ
・説明:ナルコユリと酷似していて、間違えやすいのがアマドコロです。
 茎の断面が丸いのがナルコユリ,角張っている(稜がある)のがアマドコロ
・花期:4月〜5月   ・分布:全国
 
詠み人知らず
 葦垣の   中の和草    にこやかに 我れと笑まして 人に知らゆな
 あしかきの なかのにこぐさ にこやかに われとえまして ひとにしらゆな
 歌意:葦(あし)で作った垣(かき)の中の和草(にこぐさ)のように、にこやかに私に微笑んだりして、わたくしたちのことを知られないようにしなさいよ

宮城県薬用植物園 2008.05.05



万葉集 巻11−2767
詠み人知らず
・万葉植物:山橘:やぶこうじ 
あしひきの 山橘の     色に出でて  我は恋なむを   人目難みすな
あしひきの やまたちばなの いろにいでて われはこひなむを ひとめかたみすな
 歌意:山橘の赤い実のように、はっきりと表に出てしまって、私は恋しますけど、人の目を気になんかなさらないでください。
山橘 仙台市野草園 2008.10.14