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万葉集 巻10−2100〜2350

万葉集 巻10−2103
詠み人知らず
・万葉植物:はぎ:波疑、波義、やまはぎ
 秋風は   涼しくなりぬ  馬並めて  いざ野に行かな の花見に
 あきかぜは すずしくなりぬ うまなめて いざのにゆかな はぎのはなみに
 歌意:秋の風は涼しくなった。馬を並べてさあ野原に行こう萩の花を見に
   萩は秋に咲く花の代表で万葉集では141種で群を抜いて多い
 昭和万葉の森 2013.4.1


をぎ・はぎ()

 

万葉集 巻10−2104
詠み人知らず
・万葉植物:あさがほ:朝貌、朝保、安佐我保 今の桔梗(ききょう)
 あさがほは 朝露負ひて   咲くといへど 夕陰にこそ   咲きまさりけれ
 あさがほは あさつゆおひて さくといへど ゆふかげにこそ さきまさりけり
 か意:朝顔は朝露を受けて咲くと言うが夕方の光の中でこそなお一層美しさが際立つ
  あさがほ:朝顔でなくこの時代は桔梗
昭和万葉の森 2010.4.30



 
万葉集 巻10−2110
詠み人知らず
・万葉植物:すすき:おばな
 人皆は   萩を秋と言ふ   よし我れは 尾花が末を   秋とは言はむ
 ひとみなは はぎをあきといふ よしわれは をばながうれを あきとはいはむ
 歌意:みんなは、萩が秋の花だ、というけれど、私は尾花(おばな)こそが秋の花だと言います
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6



 
 万葉集 巻10−2115
詠み人知らず
・万葉植物:をみなへし:おみなえし(女郎花)
 手に取れば 袖さへにほふ  女郎花   この白露に   散らまく惜しも
 てにとれば そでさへにほふ をみなへし このしらつゆに ちらまくをしも
 歌意:手に取ると袖まで染まってしまいそうな美しいをみなへし、白露のために散ってしまうなんて惜しいことだ
昭和万葉の森 2013.4.1



をみなへし(女郎花)(乎美奈敝之)/オミナエシ(女郎花)



万葉集 巻10−2202
詠み人知らず
・万葉植物:かつら:
 黄葉する  時になるらし  月人の   の枝の    色づく見れば 
 もみちする ときになるらし つきひとの かつらのえだの いろづくみれば
 歌意:黄葉になる時になるらしい 月人の桂の高木も色付くのを見ると
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6



 
万葉集 巻10−2225
詠み人知らず
・万葉植物:はぎ:波疑、波義、芽子
 我が背子が かざしのに  置く露を  さやかに見よと 月は照るらし
 わがせこが かざしのはぎに おくつゆを さやかにみよと つきはてるらし
 歌意:私の愛しい貴方がかんざしにした萩につく露を、輝き清らかだから見なさいと月は照っている。
昭和万葉の森 2013.4.1


をぎ・はぎ()


 
万葉集 巻10−2233
詠み人知らず
・万葉植物::まつ 
 高の   この嶺も狭に  笠立てて  満ち盛りたる  秋の香のよさ
 たかまつの このみねもせに かさたてて みちさかりたる あきのかのよさ
 歌意:嶺一面松茸がびっしり生えていて、香りが立ちこめている。秋の香りのよいこと
昭和万葉の森 2013.4.1



 
万葉集 巻10−2270
詠み人知らず
・万葉植物:思ひ草:ナンバンギセル


 道の辺の  尾花が下の   思ひ草   今さら更に   何物か思はむ  
 みちのへの をばながしたの おもひくさ いまさらさらに なにをかおもはむ
 歌意:道の辺の尾花の根元に寄り添って咲く思ひ草は、うつむいてなにやら思わしげですが、私は今さら何をを思い嘆きましょうか。あなたお一人を信じ頼りに思っているのですから
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6



 
万葉集 巻10−2275
詠み人知らず
・万葉植物:あさがほ:朝顔
 言に出でて  言はばゆゆしみ  朝顔の   穂には咲き出ぬ 恋もするかも
 ことにいでて ことはばゆゆしみ あさがおの ほにはさきでぬ こいもするかも
 歌意:口に出して言えば悪いことが起こるといけないので朝顔の花のように目立たないよう恋もするのですよ
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6




万葉集 巻10−2278
詠み人知らず
・万葉植物:からあゐ:韓藍(からあい):けいとう
 恋ふる日の 日長くしあれば  我が園の   韓藍の花の    色に出でにけり
 こふるひの けながくしあれば わががそのの からあゐのはなの いろにいでにけり
 歌意:恋する日々が長く続いたものだから、私の庭の韓藍(からあゐ)の花のように、顔色にでてしまいました
 翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6




万葉集 巻10−2291
詠み人知らず
・万葉植物:つきくさ:月草:つゆくさ
 朝咲き   夕は消ぬる   月草の   消ぬべき恋も  我れはするかも
 あしたさき ゆふへはけぬる つきくさの けぬべきこいも われはするかも
 歌意:
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6




万葉集 巻10−2315
柿本 人麻呂(かきのもとの ひとまろ)
・万葉植物:かし:橿、白杜、白橿
 あしひきの 山道も知らず  白橿の   枝もとををに  雪の降れれば
 あしひきの やまぢもしらず しらかしの えだもとををに ゆきのふれれば
 歌意:どこが山道がわからない、しらかしの枝がたわむほど雪が降っているので山道をどう行ってよいかわからない。
 枕詞:あしきひの:「山」にかかる
昭和万葉の森 2013.4.1