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万葉集 巻10−1812〜1999

万葉集 巻10−1814
柿本 人麻呂(かきのもとの ひとまろ)  
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される
・万葉植物:すぎ:杉、須疑、椙
 古の    人の植ゑけむ  が枝に  霞たなびく   春は来ぬらし
 いにしへの ひとのうゑけむ すぎがえに かすみたなびく はるはきぬらし
 歌意:昔の人が植えた杉の枝に霞がたなびいている。春が来たのでしょう。
昭和万葉の森 2010.4.30




万葉集 巻10−1821
詠み人知らず
・万葉植物:やなぎ:柳、柳揚、也奈宜 
 春霞    流るるなへに  青柳の   枝くひ持ちて  鶯鳴くも
 はるがすみ ながるるなへに あをやぎの えだくひもちて うぐひすなくも
 歌意:春霞が流れのなかで、青柳の枝をくわえて鶯が鳴く
昭和万葉の森 2013.4.1




万葉集 巻10−1829
詠み人知らず
・万葉植物:あずさ
 あづさ弓  春山近く    家を居れば つぎて聞くらむ 鶯の声
 あづさゆみ はるやまちかく いへをれば つぎてきくらむ うぐいすのこえ
 歌意:梓の弓を張る、その春の山に近く家に住んでいたら、絶えず聞くでしょう鶯の鳴き声よ
昭和万葉の森 2013.4.1



 
万葉集 巻10−1848
詠み人知らず
・万葉植物:川楊:かわやなぎ:ねこやなぎ
 山の際に  雪は降りつつ  しかすがに この川楊は   萌えにけるかも
 やまのまに ゆきはふりつつ しかすがに このかはやぎは もえにけるかも
 歌意:山の間に雪が降っているけど、この河楊(かはやぎ)は芽吹いています。もう春なんですね
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6

 


万葉集 巻10−1872
詠み人知らず
・万葉植物:やまざくら
 見わたせば 春日の野辺に  霞立ち   咲き匂へるは  さくら花かも
 みわたせば かすがののへに かすみたち さきにほへるは さくらばなかも
 歌意:春日野に霞が一面に立つ中、輝くばかりに色美しく咲く桜は今真っ盛り
 昭和万葉の森 2013.4.1






万葉集 巻10−1879
詠み人知らず
・万葉植物:薺蒿:うはぎ:よめな
 春日野に  煙立つみゆ   娘子らし  春野のうはぎ  摘みて煮らしも
 かすがのに けぶりたつみゆ をとめらし はるののうはぎ つみてにらしも
 歌意:春日野に立ち昇る煙が見える春の野遊びに娘達がよめなを摘んで煮ている煙だろうよ
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6



 

万葉集 巻10−1895
柿本 人麻呂(かきのもとの ひとまろ)
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される 
・万葉植物:さきくさ:三枝:みつまた:
 春されば  まづ三枝の   幸くあらば  後にも逢はむな  恋ひそ吾妹
 はるされば まづさきくさの さきくあらば のちにもあはむな こひそわぎも
 歌意:春になると 真っ先に咲く草の花のように幸せであれば、あとで会っても良いでしょう。
恋しがらないで妻よ
 さきくさ:早春に咲く三椏(みつまた)、福寿草、笹ゆり、檜がある。
 吾妹:わが親しい人
昭和万葉の森  2013.4.1


 万葉クリエートパーク中央広場 2010.4.30


 翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6




万葉集 巻10−1903
詠み人知らず 
 あしび:馬酔木、安之妣 アセビ
 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の   馬酔木の花の  今盛りなり
 わがせこに あがこふらくは おくやまの あしびのはなの いまさかりなり
 歌意:夫を恋い慕う私の気持ちは今奥山で満開となったあせびの花のようにはげしいものです。
   我が背子:女性が自分の夫・恋人なと親しんで呼ぶ語
   昭和万葉の森2013.4.1




万葉集 巻10−1953
詠み人知らず
・万葉植物:うつぎ(うのはな):宇花、宇能花
 五月山   卯の花月夜   ほととぎす 聞けども飽かず また鳴かぬかも
 さつきやま うのはなづくよ ほととぎす きけどもあかず またなかぬかも
 歌意:五月の頃山の卯の花が白く咲いている月夜に、ほととぎすが鳴いているが、何度聞いても飽きません。もっと鳴いて。
 和万葉の森 2013.4.1




万葉集 巻10−1986
詠み人知らず
・万葉植物:かきつばた:杜若
 我れのみや かく恋すらむ  かきつはた 丹つらふ妹は  いかにかあるらむ
 われのみや かくこいすらむ かきつばた につらういもは いかにかあるらむ
 歌意:こんな風に恋をしているのは私だけなのでしょうか。かきつばたのようなきれいなあの娘はどうなのでしょうか。
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)  2013.12.6




万葉集 巻10−1989
詠み人知らず
・万葉植物:卯の花:うのはな:うつぎ
 卯の花の  咲くとはなしに ある人に  恋ひやわたらむ 片思にして 
 うのはなの さくとはなしに あるひとに こひやわらたむ かたおもいにして
 歌意:卯の花のようなあだ花を咲かしたこともない人のに、こんなにもずっと恋し続けていることだ。片思いのままに
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6