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万葉集 巻7 1068〜1417

万葉集 巻7−1092
柿本 人麻呂(かきのもとの ひとまろ)
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される
・万葉植物:(檜)(桧)/和名:ヒノキ(檜木)・サワラ
・説明:
 万葉集に詠まれた「ひ」は10首
 鳴る神の  音のみ聞きし  巻向の   桧原の山を   今日見つるかも
 なるかみの おとのみききし まきむくの はらのやまを けふみつるかも
 歌意:噂には聞いていた巻向の桧原の山を今日見ましたよ
陸奥真野万葉植物園 2014.4.22



 

万葉集 巻7−1156
詠み人知らず
・万葉植物:はり()(波里)(針)/和名:ハンノキ
 住吉の   遠里小野の   真もち  摺れる衣の   盛り過ぎ行く
 すみのえの とほさとをのの まはりもち すれるころもの さかりすぎゆく
 歌意:住吉の遠里小野(大阪市住吉区と界市)の美しい榛で摺り染めにした衣があせていく様に盛りの年が過ぎていく
陸奥真野万葉植物園 2014.4.22



 

万葉集 巻7−1249 
柿本 人麻呂(かきのもとの ひとまろ)
・説明:生没年不詳 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される
・万葉植物:ひし()/和名:ヒシ
・説明:湖沼やため池などに群生する浮葉性の1年草
 全国各地の池沼やため池に群生していて白い花を咲かせます
・花期:6月〜8月 6月頃から次々と晩夏まで咲く ・場所:全国
 万葉集に詠まれた「ひし」は2首

 君がため  浮沼の池の   摘むと  わが染めしそで 濡れにけるかも
 きみがため うきぬのいけの ひしつむと わがそめしそで ぬれにけるかも
 歌意:あなたのために浮沼の池で菱の実を摘もうとしたらあなたが染めてくれたわたしの衣が濡れてしまったよ。
万葉クリエートパーク中央広場 2010.4.30



 
万葉集 巻7−1257
詠み人知らず
・万葉植物:ゆり(由利)(百合)/和名:ヤマユリ
 道の辺の  草深百合の   花咲に   咲まひしからに 妻と言ふべしや
 みちのへの くさふかゆりの はなゑみに ゑまひしからに つまといふべしや
 歌意:道の辺の草深い中に咲いている百合の花が咲くように、ちょっと微笑んだからといって妻であるというべきでしょうか
陸奥真野万葉植物園 2014.4.22




万葉集 巻7−1293
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される
柿本 人麻呂(かきのもとの ひとまろ)
・万葉植物:やなぎ()(楊)(也奈宣)/和名:シダレヤナギ(枝垂れ柳)
・説明:やなぎが春真先に芽吹くため、生命力復活のシンボルとされた中国の考え方
 万葉集に詠まれた「やなぎ」は36首 

 霰降り  遠つ淡海の  吾跡川楊   刈れどもまたも生ふといふ 吾跡川
 あられふりとほつあふみのあどかはやなぎかれどもまたおふといふあどかはやなぎ
 歌意:刈っても、刈っても、また生えてくる吾跡川のネコヤナギのように、私達の恋仲は、切っても切れないものです
陸奥真野万葉植物園 2014.4.22


 

 

万葉集 巻7−1311
詠み人知らず
・万葉植物:つるばみ()/和名:クヌギ(橡)
・説明:岩手県・山形県以南の本州・四国・九州に広く分布する落葉高木
 万葉集に詠まれた「つるばみ」は6首

 つるばみの衣は人皆こと無しと 言ひし時より服欲しく念ほゆ
 つるはみの きぬはひとみな ことなしと いひしときより きほしくおもほゆ
 歌意:橡で染めた着物は目立たないが皆が着やすくてよいと言うのを聞いてから着てみたいと思うようになったよ
陸奥真野万葉植物園 2014.4.22


 


万葉集 巻7-1329
詠み人知らず
・万葉植物:まゆみ(檀)(真弓)/和名:マユミ
 みちのくの 安太多良真弓  弦はけて  引かばか人の  吾を言なさむ
 みちのくの あだたらまゆみ つらはけて ひかばかひとの わをことなさむ
 歌意:陸奥の安太多良山の真弓の弦をつけて弓を引くように気を引いたからか、あの人が私に言い寄るでしょう。
・説明:弓を作るのに有用な木
    果実は、熟すと、5つに割れ、中から実がぶら下がります
 同じ、ニシキギ科の、マユミ、は4つで
・開花期:5月・6月     ・分布:北海道・本州・四国・九州
 万葉集に詠まれた「まゆみ」は12首

本宮市中央公民館庭
郡山万葉植物園 2014.4.12


2014.4.12


落合の万葉歌碑


万葉集 巻7−1340
詠み人知らず
・万葉植物:山橘:やぶこうじ 
 紫の    糸をぞ我が搓る  あしひきの 山橘を     貫かむと思ひて
 むらさきの いとをぞわがよる あしひきの やまたちばなを ぬかむとおもひて
 歌意:紫色の糸を私は今一生懸命に縒(よ)りあわせております。山たちばなの赤い実をこれに通そうと思って
山橘 仙台市野草園 2008.10.14


 
 
万葉集 巻7−1348
詠み人知らず
・万葉植物:あし(葦)・こも()(安之)(阿之)/和名:アシ・ヨシ
 三島江の  玉江のを   標めしより 己がとぞ思ふ   いまだ刈らねど
 みしまえの たまえのこもを しめしより おのがとぞおもふ いまだからねど
 歌意:三島江の美しい入江の薦を標して、自分のものと思っているが、未だ刈ってはいない。あの人も自分のものと思っているが、人にとられないだろうか
陸奥真野万葉植物園 2014.4.22


 


万葉集 巻7−1357
詠み人知らず
・万葉植物:くわ・くは()(具波)/和名:クワ(桑)
 たらちねの 母がその業る  すらに  願へば衣に   着るといふものを
 たらちねの ははがそのなる くはすらに ねがへばきぬに きるといふものを
 歌意:母親が庭に植えている桑ですら願えばおしゃれ服になって着ることができるというのに
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん)  2013.12.6


陸奥真野万葉植物園 2014.4.22



 
万葉集 巻7−1359
詠み人知らず
・万葉植物:かつら:かつら()/和名:カツラ(桂)(桂の字ができるまで楓の字が使われた)

 向つ岡の  若の木    下枝取り  花待つい間に  嘆きつるかも
 むかつをの わかかつらのき しづえとり はなまついまに なげききつるかも
 歌意:向いの岡の若い桂の木の下枝を取って、その花の咲くのを待つ間に、待ちかねてため息をついたことよ。
陸奥真野万葉植物園 2014.4.22




万葉集 巻7−1360
詠み人知らず
・万葉植物:ちさ 
 気の緒に  念へる吾を   山ちさの  花にか君が   移ろひぬらむ
 息の緒に  思へる我を   山ぢさの  花にか君が   うつろひぬらむ
 いきのをに おもへるわれを やまちさの はなにかきみが うつろひぬらむ
 歌意:私はあなたのことを、命のかぎり想っているのに、あなたは、山ぢさの花がすぐにしぼんで色が変わってしまうように、心変わりしてしまわれたのでしょうか
 陸奥真野万葉植物園 2014.4.22