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万葉集 巻4−484〜792
 
万葉集 4−500
碁檀越の 妻(ごのだんをちの つま) 
・説明:?−?年 奈良時代の女性
・万葉植物:おぎ・をぎ()
・説明:草丈は1〜2.5m、河川敷などの湿地に群落を作る
 ススキに良く似ているが、オギは地下茎で広がるために、株にならない。
 神風の   伊勢の浜   折り伏せて 旅寝や為らむ  荒き浜辺に
 かむかぜの いせのはまおぎ おりふせて たびねやすらむ あらきはまへに
 歌意:神の風が吹く伊勢の浜辺の浜荻を折り伏せて、野宿をしているのか。荒涼とした浜辺で
 郡山万葉植物園 2014.5.12




  万葉集 巻4−524
大伴 坂上 郎女(おおともの さかのうえの いらつめ)
・説明:?−?年 奈良時代の女性歌人。大伴安麻呂の子 母は石川郎女
・万葉植物:むし
・説明:イラクサ科の多年草。苧麻(まお)ともいう 8月〜9月頃に淡い黄色花が咲きます。
    茎は硬く、蒸してから皮を剥いで、繊維を取って織物にした。
 万葉集は1首
 むし衾   なごやが下に  伏せれども 妹とし寝ねば  肌し寒しも
 むしふすま なごやがしたに ふせれども いもとしねねば はだしさむしも
 歌意:柔らかい寝具に包まって寝ていても あなたがいなければ肌寒い
郡山万葉植物園 2014.5.12


 

万葉集 巻4−564
大伴 坂上 郎女(おおともの さかのうえの いらつめ) 
・説明:?−?年 奈良時代の女性歌人。大伴安麻呂の子 母は石川郎女
・万葉植物:やますげ(山菅)(夜麻須気)/和名:ヤブラン(藪蘭)
・説明:草丈30〜50cm
・花期:8月〜10月    ・場所:本州、四国、九州
 万葉集に詠まれた「やますげ」は13首

 山菅の   実成らぬことを 我に寄そり 言はれし君は  誰と寝らむ
 やますげの みならぬことを われによせ いはれしきみは たれとかぬらむ
 歌意:山菅が実を結ばないように私と結ばれない事を嘆いていたあなたは誰と寝ているのかしら
 万葉クリエートパーク中央広場 2010.4.30



 
万葉集 巻4−593
笠 女郎(かさの いらつめ)
・説明:?−?年 奈良朝後期の代表的歌人の一人
・万葉植物:まつ()(待)(麻都)/和名:マツ科の総称
・説明:マツ科マツ属の常緑高木の総称。明るく乾燥した地に生え、樹皮はひび割れするものが多い。葉は針状で、アカマツ・クロマツなどは2本、ゴヨウマツ・ハイマツなどは5本が束になって出る
 春、球状の雌花と雄花とがつき、黄色い花粉が風に飛ぶ。果実は松笠
 万葉集に詠まれた「まつ」は77首

 君に恋ひ いたもすべなみ 奈良山の  小が下に   立ち嘆くかも 
 きみにこひ いたもすべなみ ならやまの こまつがもとに たちなげくかも 
 歌意:貴方が恋しくて、ただなす術もないので、奈良山の小松の下に立って嘆くことです
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6




万葉集 巻4−632
湯原 王(ゆはらの おほきみ)
・説明:・説明:?−?年 奈良時代の皇族歌人
・万葉植物:かつら()/和名:カツラ(桂)
 
かつら(
(桂)) (桂の字ができるまで楓の字が使われた)
 目には見て 手には取らえぬ 月の内の   のごとき   妹をいかにせむ 
 めにはみて てにはとらえぬ つきのうちの かつらのごとき いもをいかにせむ
 歌意:見ることはできても、手に取ることができない、月に生える楓(桂)のようなあなた。いったいどうしたらいいの。
昭和万葉の森 2013.4.1


2013.4.1


 


 万葉集 巻4−657
大伴 坂上 郎女(おおともの さかのうえの いらつめ) 
・説明:?−?年 奈良時代の女性歌人。大伴安麻呂の子 母は石川郎女
・万葉植物:はねず:初夏に赤い花をつける植物の名。ニワウメ・ニワザクラなど諸説がある。
 思はじと  言ひてしものを はねず色の  うつろひやすき 我が心かも  
 おもはじと いひてしものを はねずいろの うつろひやすき あがこころかも
 歌意:もう恋などしないと言っていたのに。朱華色のように移ろいやすい私の心です。もう恋を始めている
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6


郡山万葉植物園 2014.5.12



 
万葉集 巻4−669
春日 王(かすがの おおきみ)
・説明:?−699年 飛鳥時代の歌人
・万葉植物:ヤマタチバナ(山橘)(夜麻多知波奈)/和名:ヤブコウジ
 万葉集に詠まれた「たちばな」は5首 
 あしひきの 山橘の     色に出でよ  語らひ継ぎて  逢ふこともあらむ
 あしひきの やまたちばなの いろにいでよ かたらひつぎて あふこともあらむ
 歌意:山橘の赤い実のように、思いをはっきりと顔に出しなさいよそうすれば、(人に)語り継がれてきっと会えることもあるでしょう
郡山万葉植物園 2014.5.12


山橘 仙台市野草園 2008.10.14




万葉集 巻4−712
丹波 大女 娘子(たにはの おおめの おとめ)
・説明:?−?年 奈良時代の歌人
・万葉植物:すぎ()(須疑)(椙)/和名:スギ(杉)
・説明:スギ科の常緑大高木。高さ50m以上に達する 幹は直立し、樹皮は褐色で縦に裂ける。葉は小さい針状で、枝に密につく。早春、多数の雄花と球状の雌花とをつける。日本特産
 味酒を   三輪の祝が   いはふ  手触れし罪か  君に逢ひかたき 
 うまさけを みわのはふりが いはふすぎ てふれしつみか きみにあひかたき
 歌意:味酒の三輪の神官がまつる杉の木に手を触れた罪なのか、貴方に逢い難いことです
翠ヶ丘公園(みどりがおかこうえん) 2013.12.6




万葉集 巻4−759
大伴 田村 大孃(おおともの たむらの おおいらつめ) 
・説明:?−?年 奈良時代の歌人
・万葉植物:むぐら(牟具良)(六倉)(葎生)/和名:カナムグラ
 いかならむ 時にか妹を   葎生の   きたなき屋戸に 入りいませなむ
 いかならむ ときにかいもを むぐらふの きたなきやどに いりいませなむ
 歌意:いかならむ 時にか妹を葎生(むぐらふ)の きたなき屋戸に入れいませなむ    
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 4−773
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと
・万葉植物:あぢさゐ(味狭藍)(安冶佐為)(紫陽花)/和名:アジサイ(紫陽花)
 万葉集で詠まれた「あじさい」は2首

 言とはぬ  木すらあじさゐ 諸弟らが  練りのむらとに あざむかえけり
 こととはぬ きすらあじさゐ もろとらが ねりのむらとに あざむかえけり
 歌意:物を言わないはずの木にも紫陽花のように様変わるのがあるに私としたことがあんな連中の
まさかの饒舌に欺かれてしまったんだよ
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 4−792
藤原 久須麻呂(ふじわらの くずまろ)
・説明:?−764年 奈良時代の貴族
・万葉植物:うめ()(鳥梅)(汗米)(宇米)/和名:ウメ(梅)
・説明:バラ科の落葉高木。葉は卵形で縁に細かいぎざぎざがある。早春、葉より先に、白・淡紅・紅色などの香りの強い花を開く。 実は球形で、6月ごろ黄熟し、酸味がある。
 万葉集に詠まれた「梅」は119首

 春雨を   待つとにしあらし 我がやどの 若木のも   いまだふふめり
 はるさめを まつとにしあらし わがやどの わかぎのうめも いまだふふめり
 歌意:春雨を待っているのでしょうか我が家の庭の梅の若木もまだ蕾のままです。
郡山万葉植物園 2014.5.12