| 宮城県の句碑・歌碑・詩碑 |
歌枕 しほがま、塩竃
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・説明:宮城県塩竃市。陸奥国松島湾内の塩釜。塩の生産地として有名な歌枕
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シオーモNo1(No59) 従三位基雅卿
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塩竈の まがきの島の そなれ松 浦さびしくも 年ふけにけり
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| 歌意:塩竃の籬の島に茂る松は、風ですっかり腰が曲がったように地に枝を這わせています。長い年月を経て年老いた松はぽつんと浜辺に茂って、もの寂しそうに見えることです。 |

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シオーモNo3(No93) (元輔)
塩がまの 誰かはひとり ありときく しりてももゆる 身をいかにせん
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| 歌意:塩釜に漂う「火取り」(香炉)の煙ではないですが、あなたが独り身だとは誰も聞いておりません。夫ある身とは知りながらも、我が身を焦がすこの想いの火をどうすれば鎮められるのでしょうか。 |

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シオーモNo10(No76) 前参議雅有
| すまの海士 の心や月に なびくらん けぶりぞよわる 浦の塩竈 |
歌意:塩焼く煙が弱まって、くっきりと浮かび上がった月影が塩竈の浦の島々を照らし出しています。この美しい風情を目にしたならば、塩焼きに専心する須磨の海人の心も、月に靡いていくでしょう。
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シオーモNo14(No28) 権僧正頼印
ことうらの 春よりも猶 かすめるや やく塩竈の けぶりなるらん
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| 歌意:春を迎えた諸国の海岸は何処であっても霞に煙っています。しかし、塩焼く煙までもが漂う塩竈の海岸では、より一層霞がかかった風情に感じられることでしょう。
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シオーモNo17(No64) (隆祐)
塩がまの 昔の煙 あともなし かすみはすゑに たちかくれども
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| 歌意:塩釜を象ったという融大臣はその昔、河原院で藻塩を焼いて陸奥の風情を楽しんだというが、今はその面影もない。春の霞だけは野末に立ち隠れているものの、塩焼く煙は絶え果ててしまっていることだ。 |

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シオーモNo21(No56) 後久我太政大臣
哀とや かすむにつけて 塩がまの 沖こぐ舟の とほざかる声
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歌意:なんと趣き深いことか。塩竃の浦を漕ぎ行く舟は霞の中に紛れていき、艪を漕ぐ音だけが次第に遠ざかっていくことよ。
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シオーモNo30(No3) 為頼朝臣
| いそにおふる みるめにつけて しほがまの うらさびしくも おもほゆるかな |
| 歌意:磯に生える海藻、それを見るにつけても、陸奥の守として亡くなった兄弟のことが思い出されて、塩釜の浦が寂しく思う。 |

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シオーモNo34(No7) 前内大臣顕
しほがまの けぶりになるる 浦人は かすむもしらで 月やみるらん
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| 歌意:塩竈の塩焼く煙に慣れている人は、春の霞の風情を知らないで月を見ているのでしょう |

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シオーモNo41(No14) 山口女王
しほがまの まへにうきたる うきしまの うきておもひの あるよなりけり
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歌意:塩釜の浦の前方に浮かぶ浮島のような、浮ついて落ち着かない私たちの仲なのですね。
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