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万葉集 巻14
 郡山万葉植物園
・場所:福島県郡山市喜久田町堀之内字赤津14 Yahoo地図
・説明:万葉集に歌われた植物の最北限にある植物園です。
 万葉集は約170種類の万葉植物が詠まれているが、ここでは約140種類観賞できます。

万葉集 巻14−3376
詠み人知らず
・万葉植物:うけら(宇言良)/和名:オケラ
 恋しけば  袖も振らむを  武蔵野の  うけらが花の  色に出なゆめ
 こひしけば そでもふらむを むざしのの うけらがはなの いろにづなゆめ
 歌意:恋しくなったら私が袖を振るでしょうでも あなたは武蔵野に生えるうけらの花のように
私への思いを表面に出してはいけませんよ
郡山万葉植物園 2014.5.12



 

万葉集 14−3378
詠み人知らず
・万葉植物:いはゐづら(伊波為都良)/和名:スペリヒユ
 入間道の  於保屋が原の  いはゐつら 引かばぬるぬる 吾にな絶えそね
 いりまぢの おほやがはらの いはゐつら ひかばぬるぬる わになたえそね
 歌意:入間路の於保屋が原に生えているいはゐつらがやさしく引っ張れば
ずるずるとなめらかに切れないように私との間を絶やさないでくださいね
 郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻14−3417
詠み人知らず
・万葉植物:おほゐぐさ(於保為具佐)/和名:フトイ
 上つ毛野  伊奈良の沼の  大藺草   外に見しよは  今こそまされ
 かみつけの いならのぬまの おほゐぐさ よそにみしよは いまこそまされ
 歌意:上野の伊奈良の沼に生えている大藺草よ遠くで見ていた時よりこうして近くで知り合った今の方がずうっと恋しく幸せだよ
 郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻14−3424
詠み人知らず
・万葉植物:こなら(許奈良)/和名:コナラ(木)
 下つ毛野  みかもの山の  こ楢のす  まぐはし子ろは 誰が笥か持たむ
 しもつけの みかものやまの こならのす まぐはしころは たがけかもたむ
 歌意:下野のみかも山に生える小楢のような清らかなあの娘は誰の食事を世話をする妻になるのだろう
 郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 14−3432
東歌
・万葉植物:かずのき(穀の木)(可頭乃木)/和名:ヌルデ
 足柄の   吾を可鶏山の  穀の木の  吾をかづさねも 穀割かずとも
 あしかりの わをかけやまの かづのきの わをかづさねも かつさかずとも
 歌意:足柄のわを可鶏私を気に掛ける山ではないけれど気を掛けるという可鶏山のかづの木の名のようにわたしをかづ(誘)してください。かづ(門)を父母が閉めていても
 郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻143434
詠み人知らず
・万葉植物:つづら(都豆良)(黒葛)/和名:ツヅラフジ
 上つ毛野  阿蘇山つづら  野を広み  延ひにしものを あぜか絶えせむ
 かみつけの あそやまつづら のをひろみ はひにしものを あぜかたえせむ
 歌意:上野国の阿蘇山の蔦が野原一面広がって伸びているように焦がれる思いは拡がるばかり
あなたへの思いがどうして絶えることがありましょうか
 郡山万葉植物園 2014.5.12



 
万葉集 巻14−3437
詠み人知らず
・万葉植物:まゆみ(檀)(真弓)/和名:マユミ
 陸奥の   安達太良真弓  はじき置きて 反らしめきなば 弦はかめかも
 みちのくの あだたらまゆみ はじきおきて せらしめきなば つらはかめかも
 歌意:陸奥の安達太良の弓を放り離しにしておいて反らせたままの弓に弦を掛けても多分もう使えませんでしょう浮気に飽きて今更わたしと復縁ようなんてもう気持ちが反ってしまってます
 郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 14−3444
詠み人知らず
・万葉植物:みら(韮)・くくみら/和名:ニラ(韮)
 伎波都久の 岡のくくみら  吾れ摘めど 籠にも満たなふ 背なと摘まさね
 きはつくの をかのくくみら われつめど こにもみたなふ せなとつまさね
 歌意:
 郡山万葉植物園 2014.5.12



 

万葉集 14−3474
詠み人知らず
・万葉植物:たけ()(多気)/和名:タケ類
 植ゑの  本さへ響み   出でて去なば いづし向きてか 妹が嘆かむ
 うゑだけの もとさへとよみ いでていなば いづしむきてか いもがなげかむ
 歌意:竹林の根元まで響くように大騒ぎして私が旅立った後で妻はさぞ嘆き悲しむだろう
 どこを向いて妻は嘆くだろう
 2014.5.12




万葉集 14−3508
詠み人知らず
・万葉植物:ねっこぐさ(根都古具佐)/和名:オキナグサ(翁草)
 芝付の   御宇良崎なる  ねつこ草  相見ずあらば  吾れ恋ひめやも
 しばつきの みうらさきなる ねつこぐさ あひみずあらば あれこひめやも
 歌意:三浦半島の岬に生いしげるオキナグサ一夜あの少女と会わなかったら私はこんなに恋焦がれることはなかったろうに
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻143577
詠み人知らず
・万葉植物: やますげ(山菅)(夜麻須気)/和名:ヤブラン(藪蘭)
 愛し妹を   いづち行かめと 山菅の   そがひに寝しく 今し悔しも
 かなしいもを いづちゆかめと、やますげの そがひにねしく いましくやしも
 歌意:愛する妻はどこにも行ったりはしないと思って、背を向けて寝てしまったことが、今では悔やまれます
 郡山万葉植物園 2014.5.12