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郡山万葉植物園
・場所:福島県郡山市喜久田町堀之内字赤津14 Yahoo地図
・説明:万葉集に歌われた植物の最北限にある植物園です。
 万葉集は約170種類の万葉植物が詠まれているが、ここでは約140種類観賞できます。
万葉集 10

万葉集 10−1672
詠み人知らず
・万葉植物:なでしこ(瞿)(瞿麦)(石竹)(奈泥之故)/和名:ナデシコ(撫子)
 野辺見れば  なでしこの花咲きにけり 我が待つ秋は近づくらしも
 野辺見れば  なでしこの花咲きにけり 我が待つ秋は近づくらしも
 歌意:野を見るとなでしこの花が咲いています。私が待っている秋が近づいてきたようです。
郡山万葉植物園 2014.5.12



 

万葉集 10−1830
詠み人知らず
・万葉植物:しの(小竹)/和名:メダケ
 うちなびく 春さり来れば  小竹の末に  尾羽打ち触れて 鴬鳴くも
 うちなびく はるさりくれば しののうれに をはうちふれて うぐひすなくも
 歌意:春がやってくると、しのの先に尾や羽根を触れて、鴬が鳴きます。
 郡山万葉植物園 2014.5.12



 

万葉集 巻10−1848
詠み人知らず
・万葉植物:かはやなぎ(川楊)(河柳)/和名:ネコヤナギ(猫柳)
 山の際に  雪はふりつつ  しかすがに この川楊は   萌えにけるかも
 やまのまに ゆきはふりつつ しかすがに このかはやぎは もえにけるかも
 歌意:山のあたりはまだ雪が降り続いているのにこの川原はもう春ですよ。
 ほらほら御覧なさい。川楊がもう芽吹いています。待ちに待った春ですね)
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻10−1864
詠み人知らず
・万葉植物:さくら()(佐久良)(作楽)/和名:ヤマザクラ(山桜)
 あしひきの 山の際照らす  花    この春雨に   散りゆかむかも
 あしひきの やまのまてらす さくらばな このはるさめに ちりゆかむかも
 歌意:山間を照らすように咲いている桜の花がこの春の雨に散ってゆくのか
郡山万葉植物園 2014.5.12



 

万葉集 10−1879
詠み人知らず
・万葉植物:うはぎ(宇波疑)/和名:ヨメナ
 春日野に  煙立つ見ゆ   少女らし  春野のうはぎ  採みて煮らしも
 はるののに けぶりたつみゆ おとめらし はるののうはぎ つみてにらしも
 歌意:春日野に煙が立ち登るのが見える。少女が春野の嫁菜を摘んで煮ているようだ
 郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 10−1895
柿本 人麿呂(かきもとの ひとまろ)
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される
・万葉植物:さきくさ(三枝)/和名:ミツマタ(三椏)
 春されば  まづ三枝の   幸くあらば  後にも逢はむな  恋ひそ我妹
 はるされば まづさきくさの さきくあらば のちにもあはむな こひそわぎも
 歌意:春になると 真っ先に咲く草の花のように幸せであれば、あとで会っても良いでしょう。
恋しがらないで妻よ
 さきくさ:早春に咲く三椏(みつまた)、福寿草、笹ゆり、檜がある。
 吾妹:わが親しい人
 郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻101903
詠み人知らず
・万葉植物:あしび(馬酔木)(安之妣)/和名:アセビ(馬酔木)
 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の   馬酔木の花の  今盛りなり
 わがせこに あがこふらくは おくやまの あしびのはなの いまさかりなり
 歌意:私の いい人に恋する心は奥山のあしびの花が今 真っ盛りなのとおなじですよ
 郡山万葉植物園 2014.5.12
 



万葉集 巻101928
詠み人知らず
・あけび(木通)(通草)・さのかた(狭野方)/和名:アケビ
 さのかたは 実にならずとも花のみに 咲きて見えこそ 恋のなぐさに
 さのかたは みにならずとも はなのみに さきてみえこそ こひのなぐさに
 歌意:佐野方は実にならなくても花だけでも咲いて見せてほしい。恋に苦しむ心を慰めるために
 郡山万葉植物園 2014.5.12
 



万葉集 10−1989
詠み人知らず
・万葉植物:うのはな(卯の花)(宇花)(宇能花)/和名:ウツギ(空木)・ウノキ
 卯の花の  咲くとはなしに ある人に  恋ひやわたらむ 片思にして
 うのはなの さくとはなしに あるひとに こひやわたらむ かたおもいにして
 歌意:卯の花のようには明るく振る舞ってくれないあの方に、恋し続けるのか、片想いのまま
 郡山万葉植物園 2014.5.12
 



万葉集 10−1993
詠み人知らず
・万葉植物:くれなゐ()/和名:ベニバナ
 外のみに  見つつ恋ひなむ の    末摘花の    色に出でずとも
 よそのみに みつつこひなむ くれなゐの すゑつむはなの いろにいでずとも
 歌意:知られないように遠くから無表情で恋して居よういづれベニバナのように花の後で紅鮮やかに染め上がる今顔色に出さなくとも
郡山万葉植物園 2014.5.12



 

万葉集 10−2096
詠み人知らず
・万葉植物:くず(葛)/和名:クズ(葛)
 真原   靡く秋風    吹くごとに 阿太の大野の 萩の花散る
 まくずはら なびくあきかぜ ふくごとに あだのおおの はぎのはなちる
 歌意:葛の原をなびかせる秋風が吹くたびに、阿太の荒れ野の萩の花が散ります。
 阿太は、現在の奈良県五條市
 郡山万葉植物園 2014.5.12



 

万葉集 巻10−2188
詠み人知らず
・万葉植物:なし(梨)(成)/和名:ヤマナシ
 黄葉の   にほひは繁し  しかれども 妻の木を   手折りかざさむ
 もみちばの にほひはしげし しかれども つまなしのきを たをりかざさむ
 歌意:黄葉はきれいに繁っているけれど、私は(妻無しなので)梨(なし)の木の枝を折って頭にかざりましょう。
 郡山万葉植物園 2014.5.12



 
万葉集 10−2274
詠み人知らず
・万葉植物:あさがほ・あさがお(朝顔)(朝睨)(朝呆)(安佐我保)/和名:キキョウ
 臥いまろび 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ  朝顔の花
 こいまろび こひはしぬとも いちしろく いろにはいでじ あさがおのはな
 歌意:ころげまわって恋焦がれて死のうとも、はっきりとは顔色には出しません、朝顔の花のようには
 郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻10−2315
柿本 人麻呂(かきのもとの ひとまろ)
・説明:?−?年 飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される
・万葉植物:かし(橿)(白杜)・しらかし(白橿)/和名:カシ
 あしひきの 山道も知らず   白橿の   枝もとををに  雪の降れれば
 あしひきの やまみちもしらず しらかしの えだもとををに ゆきのふれれば
 歌意:どこが山道がわからない、しらかしの枝がたわむほど雪が降っているので山道をどう行ってよいかわからない。
 枕詞:あしきひの:「山」にかかる
 郡山万葉植物園 2014.5.12