HOME

郡山万葉植物園
・場所:福島県郡山市喜久田町堀之内字赤津14 Yahoo地図 
・説明:万葉集に歌われた植物の最北限にある植物園です。
 万葉集は約170種類の万葉植物が詠まれているが、ここでは約140種類観賞できます。
万葉集 −1418〜1663
 
万葉集 8−1418
志貴 皇子(しきの みこ)
・説明:668?−716年 飛鳥時代末期から奈良時代初期にかけての皇族、歌人
    天智天皇の第七皇子
・万葉植物:わらび(和良比)/和名:ワラビ()
      さわらび(早蕨):芽が出たばかりのわらび
 石走る   垂水の上の   さわらびの 萌え出づる春に  なりにけるかも
 いはばしる たるみのうへの さわらびの もえいづるはるに なりにけるかも
 歌意:岩の上を走るように水が落ちる滝のほとりに、蕨が生え出す春になったようだ
郡山万葉植物園 2014.5.12



 

万葉集 巻8−1424
山部 赤人(やまべの あかひと)
・説明:?−?年 奈良時代の歌人 三十六歌仙の一人
・万葉植物:すみれ(須美礼)/和名:スミレ(菫)
 春の野に  すみれ摘みにと 来し我れぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける
 はるののに すみれつみにと こしわれぞ のをなつかしみ ひとよねにける
 歌意:春の野にすみれを摘もうとやって来たが野の美しさに心惹かれ一晩過ごしてしまったよ
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻8−1427
山部 赤人(やまべの あかひと)
・説明: 
・な()/(はるな)もしくは若菜(わかな):春に目を出す菜の類を言う
 明日よりは 春菜採まむと  標めし野に 昨日も今日も   雪は降りつつ
 あすよりは はるなつまむと しめしのに きのうもきょうも ゆきはふりつつ
 歌意:明日から若菜を摘もうとしるしをつけておいた野原に昨日も今日も雪が降り続いているので いっこうに菜摘みが出来ないでいる
郡山万葉植物園 2014.5.12



 

万葉集 8−1435
厚見 王(あつみの おほきみ)(あつみの おう)
・説明:生没年不詳 奈良時代の官人・歌人。天武天皇の孫で、舎人親王の子
・万葉植物:やまぶき(山吹)(山振)(夜麻夫枝)/和名:ヤマブキ
 かはづ鳴く 神奈備川に   影見えて  今か咲くらむ  山吹の花
 かはづなく かむなびかはに かげみえて いまかさくらむ やまぶきのはな
 歌意:蛙の鳴くかなびかわに影を映して今は咲いているだろうか山吹の花は
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 8−1461
紀 女郎(きの いらつめ)
・説明:?−?年 奈良中期の万葉歌人。名は小鹿(おしか) 紀朝臣鹿人の娘
・万葉植物:ねぶ(合歓)(合歓木)/和名:ネムノキ(合歓)(眠の木)
 ねむの木は、夜になると葉が閉じる。男女の性行為を意味する。
 昼は咲き  夜は恋ひ寝る  合歓木の花 君のみ見めや  戯奴さへに見よ
 ひるはさき よるはこひぬる ねぶのはな きみのみみめや わけさへにみよ
 歌意:昼は花が美しく咲いて夜は葉が重なって抱き合うように寝るねぶの花よ主人の私だけで見るべきものかそちも見なさいよ
郡山万葉植物園 2014.5.12


 

 

万葉集 8−1477
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:うのはな(卯の花)(宇花)(宇能花)/和名:ウツギ(空木)
 卯の花も  いまだ咲かねば 霍公鳥   佐保の山辺に  来鳴き響もす
 うのはなも いまださかねば ほととぎす さほのやまへに きなきとよもす
 歌意:卯の花もまだ咲いていないのに霍公鳥が佐保の山辺に来て鳴きたてています
 郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻81490
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人
    父:大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:あやめぐさ(菖蒲草)、蒲草、菖蒲、安夜売具佐
   /和名:ショウブ(菖蒲草)
 霍公鳥   待てど来鳴かず 菖蒲草   玉に貫く日を  いまだ遠みか
 ほととぎす まてどきなかず あやめぐさ たまにぬくひを いまだとほみか
 歌意:霍公鳥はいくら待っても来て鳴かない菖蒲の実を薬玉に通す端午の節句はまだまだ遠いからか
 郡山万葉植物園 2014.5.12



 
 
万葉集 8−1500
大伴 坂上 郎女(おおともの さかのうえの いらつめ) 
・説明:?−?年 奈良時代の女性歌人。大伴安麻呂の子 母は石川郎女
・万葉植物:ひめゆり(姫百合)/和名:ヒメユリ
 夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ
 夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ
 歌意:夏の野の茂みに咲いている姫百合が誰にも知られないように、相手に知られていない私の恋は、苦しく切ないものです
 郡山万葉植物園 2014.5.12



 
万葉集 巻8−1538
山上 憶良(やまのうえの おくら)
・説明:660−733?年 奈良時代の官人、歌人
・万葉植物:をぎ・はぎ()/和名:ハギ(萩)(芽子)
 萩の花   尾花葛花 なでしこの花  女郎花   また藤袴    朝貌の花
 はぎのはな くずばな なでしこのはな をみなへし またふじばかま あさがほのはな
 歌意:萩の花 ススキ 葛の花 ナデシコの花 女郎花 またフジバカマ アサガオの花
 郡山万葉植物園 2014.5.12



 
 
万葉集 巻8−1627
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 父は大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:ふじ()(敷冶)/和名:フジ(藤)
 我が宿の  時じきの   めづらしく 今も見てしか  妹が笑まひを
 わがやどの ときじきふぢの めづらしく いまもみてしか いもがゑまひを
 歌意:庭に咲いた季節外れの藤のように稀にしか逢えない今も いつも見ていたいあなたの笑顔を
郡山万葉植物園 2014.5.12
 



万葉集 8−1630
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 父は大伴旅人(おおとものたびと) 
・万葉植物:かほばな(容花)/和名:ヒルガオ(昼顔)
 高円の   野辺のかほ花  面影に   見えつつ妹は  忘れかねつも
 たかまとの のへのかほばな おもかげに みえつついもは わすれかねつも
 歌意:高円山の野辺に咲くカオバナのようにいつも面影に浮かんであなたを忘れることが出来ません
 郡山万葉植物園 2014.5.12