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万葉植物
ちち()/和名:イヌビワ(犬枇杷)
・説明:小枝を傷つけると白い乳液がでる イチジクに似た小果をつける
 万葉集に詠まれた「ちち」は2首 
 

万葉集 巻19−4164
大伴 家持(おおともの やかもち)
・説明:718−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人 
    父は大伴旅人(おおとものたびと)
・万葉植物:ちち()/和名:イヌビワ(犬枇杷)
 ちちの 父の    ははその 母の命    おほろかに
 ちちのみの ちちのみこと ははそばの ははのみこと おほろかに
 心くして   思ふらむ  その子なれやも 大夫や   しくあるべき
 こころつくして おもふらむ そのこなれやも ますらをや むなしくあるべき
 梓弓    振り起こし  投矢持ち  千尋射わたし  剣大刀
 あづさゆみ すゑふりおこし なげやもち ちひろいわたし つるぎたち
 腰に取りき  あしひきの 峰踏み越え さしまくる 心らず 
 こしにとりはき あしひきの やつをふみこえ さしまくる こころさやらず
 の  語りぐべく  名を立つべしも
 のちのよの かたりつぐべく なをたつべしも
 歌意:父君も、母君も、いい加減に心を傾けて思っているような、そんな子であるものか。大夫たる者は、むなしく世を過ごしてよいものか。梓弓の先を振り立てて、投げ矢を手に取ってずっと遠くまで射通し、剣大刀を腰にしっかりさして、あしひきの峰々を踏み越えて、さしまくる御心のままに働き、のちの世の語りぐさになるように、名を立てるべきである。
郡山万葉植物園 2014.5.12




万葉集 巻20−4408
 
 ・・・ ちちの実の 父の命は 栲づのの 白ひげの上ゆ 涙垂り ・・・  
 
 歌意: