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宮城県の句碑・歌碑・詩碑
歌枕 しほがまのうら、しおがまの浦 塩竃の浦
・説明:宮城県塩竃市。陸奥国松島湾内の塩釜。塩の生産地として有名な歌枕
・場所:塩竃市塩釜湾 Yahoo地図
塩竃百人一首
・場所:塩竃市塩釜湾鹽竈海道  Yahoo地図
シオーモNo4(No83)/正三位知家
春の色 はわきてそれとも なかりけり 煙ぞかすむ 塩竈の浦
 歌意:春の色は特別にどの色という決まりはなかったのですね。塩焼く煙に霞む塩竈の浦の美しさをみていると、それがよくわかります。



シオーモNo5(No96)/大蔵卿有家卿
心あらば そではいかにと あまをとへ おぼろ月よの しほかまのうら
 歌意:もし、あなたに風情を解する心があるならば、「涙で袖を濡らしていませんか」と海人を訪いなさい。朧月夜の美しい塩竈の浦で塩を焼いて風情を損なう、我が身のつたなさを嘆いていることでしょうから。



シオーモNo6(No53)/(実朝)
塩釜の 浦の松風 かすむなり 八十島かけて 春や立つらむ
 歌意:塩釜の浦の松の木の木の間を暖かな風が吹き抜けていく。海に浮かぶ島々は春の霞につつまれて、今日の立春を迎えることでしょう。



シオーモNo7(No87)/権小僧都季厳
かりが音の 声吹送る 春風に けぶりもなびく塩竈の浦
 歌意:塩竈の浦には、北へ帰る雁の声を送る春風が吹いてくる。それと共に春霞があたり一帯にぼんやりと立ち籠めてくることだ。



シオーモNo9(No80)/妙光寺内大臣
しほがまの 浦の煙も たゆむ夜に 月のくまなる うき島の松
 意:塩竃の浦の、塩焼く煙が弱まった夜に、月がぼんやりと浮島の松を照らし出していることよ



シオーモNo12(No91)/範宗朝臣
立ちのぼる煙や空にかすむらんみどりもふかき塩がまのうら
 意:塩焼く煙が空に立ち上り、それで空一帯に霞がかかったように見えるのだろうか。緑が深まっていく塩竈の浦の様子は未だに春霞をかかえたままのようだ。



シオーモNo16(No46)/正三位家衡卿
ながむれば やそ島かけて あさみどりかすみぞたてる しほがまの浦
 意:眺めやると遙か遠くの島々までもがうっすりと緑色に霞んでいるように見えることです、塩竈の浦は。



シオーモNo19(No86)/大納言経通卿
たちまよふ けぶりもなみに まがひつつ なのみぞちかの しほがまのうら
 意:塩焼く煙は真っ直ぐに上ることもできず、地を這い波と混じって人を寄せ付けません。名前だけが近いのですね、千賀の塩竈は。



シオーモNo20(No85)/(良経)
それもなほ 心のはては ありぬべし 月見ぬ秋の しほがまのうら
 意:そうであってもやはり、思いの極まる処があるに違いない。秋の名月が煙でぼんやりとする塩竃の浦の風情というものは。



シオーモNo22(No62)/藤原隆信朝臣
明けぬとや 釣する舟も 出ぬらん 月に棹さす しほがまのうら
 意:まもなく夜が明けるだろうと、そう思うからか、釣りする舟は水面に映る月に棹をさして塩釜の浦を出て行くようであるよ。



シオーモNo23(No92)/保季朝臣
はるくれば もとよりたえぬ けぶりさへ かすみと見ゆる しほがまの浦
 意:春が来ると、もともと絶えることのなかった塩焼く煙までもが春霞のようにみえることです。ここ塩竈の海岸の景色は。



シオーモNo25(No89)/前大僧正慈円
ふけゆかば 煙もあらじ しほがまの うらみなはてそ 秋のよの月
 意:夜が更けたならば、塩焼く煙も立たないでしょう。だから秋の夜の月よ、煙を立てる塩釜の浦を恨み尽くしてはいけないよ。



シオーモNo27(No63)/寂蓮法師
ながめやる 心のすゑも みちたえて 雪のあしたの しほがまのうら
 意:物思いにふける心の移りゆく先も途絶えてしまいました。塩竈の浦は朝の雪に降り込められて、進みゆく道も絶えております。 



シオーモNo28(No1)/太宰大弐重家(だざいのだいにしげいえ)
立ちわたる 春の霞も わかれぬは けぶりになるる しほがまの浦
 意:塩釜の浦を立ち去り難いのは、塩焼く煙に親しんだから



シオーモNo29(No2)/忠定朝臣
大方も かすめる比と うす煙 たつはならひの しほがまのうら
 意:どこもかしこも春霞がかかっている頃、薄煙が立つのは、塩焼く煙が習慣化している塩釜の浦だからである



シオーモNo31(No4)/俊成卿女(しゅんぜいのむすめ)
あさくても 春と分けたる 朝ぼらけ かすめる浪は しほがまのうら
 意:春がまだ浅いのに、朝の波が霞んで見えるのは、春の霞ではなく塩釜の浦の塩を焼く煙ですね。



シオーモNo32(No5)/道助(どうじょ)
煙立つ おぼろ月夜の かなしさも 春のうみべに 塩がまの浦
 意:塩を焼く煙がたなびくおぼろ月夜に悲しいのも、塩釜の春の海辺にいるから。



シオーモNo35(No8)/法性寺入道前関白太政大臣
かきくらし ふるしら雪に しほ竈の 浦の煙も たたえやしぬらん
 意:空を雲らして降る白雪の為に、塩釜の浦の、塩焼く煙も絶えてしまうのではないか



シオーモNo36(No9)/前但馬守源家長
立ちのぼる 煙は空に 顕れて 霞よこぎる しほがまの浦
 意:塩釜の浦に立ちのぼる煙は、春霞を横切って真っ直ぐに昇っていく



シオーモNo38(No11)/藤原清輔朝臣
しほがまの うらふくかぜに 霧はれて やそ島かけて すめる月かげ
 意:塩竃の浦を吹く風に霧が晴れて、多くの島々に月の光が照らしている。
    八十島(やそしま)かけて:松島湾の島
    すめる月影:澄み渡る月の光、影