万葉集 巻17−4006
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| 大伴 家持(おおともの やかもち) |
・説明:718(17)−785年 奈良時代の貴族・歌人 三十六歌仙の一人 父:大伴旅人(おおとものたびと)
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・万葉植物:つがのき(樛)(都賀乃樹)(栂)/和名:ツガ(栂)
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かき数ふ 二上山に 神さびて 立てるつがの木 本も枝も
かきかぞふ ふたがみやまに かむさびて たてるつがのき もともえも |
同じ常磐に はしきよし 我が背の君を 朝さらず 逢ひて問ひ
おやじときはに はしきよし わがせのきみを あささらず あひてことどひ |
夕されば 手携はりて 射水河 清き河内に 出で立ちて ゆふされば てたづさはりて いみづかは きよきかふちに いでたちて
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わが立ち見れば あゆの風 いたくし吹けば みなとには 白波高み わがたちみれば あゆのかぜ いたくしふけば みなとには しらなみたかみ
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夫婦呼ぶと 州鳥は騒く 葦刈ると 海人の小舟は
入江漕ぐ
つまよぶと すどりはさわく あしかると あまのをぶねは いりえこぐ |
梶の音高し そこをしも あやにともしみ しのひつつ 遊ぶ盛りを
かぢのおとたかし そこをしも あやにともしみ しのひつつ あそぶさかりを
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天皇の 食す国なれば 御言持ち 立ち別れなば 後れたる
すめろきの をすくになれば みこともち たちわかれなば おくれたる
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君はあれども 玉桙の 道行く我は 白雲の たなびく山を
きみはあれども たまほこの みちゆくわれは はくうんの たなびくやまを
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岩根踏み 越えへなりなば 恋しけく 日
いはねをふみ こえへなりなば こいしけく けのながけむそ そこもへば |
ほととぎす 声にあへ貫く 玉にもが 手に巻き持ちて こころしいたし ほととぎす こえにあへぬく たまにもが てにまきもちて
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歌意:数を数える、その二上山に、神々しくそびえ立つ栂の木の、幹も枝も等しく変わらない、そのようにいつも変わらず親しく思う私の大切な貴方を、毎朝、逢って語り合い、夕べには手を携えて射水川の清らかな河原に出で立って、私が立って眺めると、東の風が強く吹くと、湊には白波が高いので、貴方を呼ぶと鳥が鳴き騒ぐ。 葦を刈る漁師の小舟は、入り江を漕いで、その楫の音が高い。その情景がとても美しく羨ましく、心を惹かれて、風流を楽しむ最中ですが、天皇が統治する国なれば、その命令で、出立して別れなければならない。官道を行く私は、白雲の棚引く山を、岩根を踏み越え隔てたら、貴方を恋しいと思う日々が続くでしょう。それを思うと、心が痛みます。 ホトトギスの声に玉を貫いて宝玉にして、手に巻きつけて、朝夕に見つめて行きたい。貴方を残してゆくのが心残りです
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郡山万葉植物園 2014.5.12

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